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■少なくなりつつある軽自動車のマニュアル仕様
現代の軽自動車は、乗用はもちろん商用でも2ペダルが主流となっています。そこで今回はあえてMT(マニュアル・トランスミッション)車に注目。2022年6月現在、MTが選べる5台の軽自動車を紹介しましょう。
●ダイハツ・コペン/全グレードで5速MTが選べる
初代発売から今年で20年を迎えたダイハツ・コペン。2代目となる現行型コペンは2014年6月に登場、アクティブトップと呼ばれる電動開閉式を採用した2シーターオープンカーです。ローブ、エクスプレイ、セロという3つのキャラクターに加えて、2019年10月にGRが手掛けたコペンGR SPORTを追加しました。
最高出力64psを発生する直列3気筒ターボエンジンをフロントに搭載し、駆動方式は2WDのみとなっています。全グレードに5速MT車は設定されており、WLTCモード燃費は18.6km/Lを実現しています。
コペンのMT車の車両本体価格は191万700円~243万7200円となっています。SモデルとGR SPORTを除けば、200万円以下という割安感のあるプライスとなっています。なお20周年記念特別仕様車の予約も行われていますが、こちらの価格は未定となっています。
●スズキ・ワゴンR/エントリーモデルに5MTあり
現行型スズキ・ワゴンRは2017年2月に登場しました。3種類のフロントフェイスとマイルドハイブリッド化されたパワートレインによる優れた燃費性能が特徴です。そして2017年8月にワゴンRのエントリーグレードであるFAに5MT車が追加されました。
搭載するエンジンは直列3気筒DOHCで、マイルドハイブリッド機能は装着していません。駆動方式は2WDと4WDを設定し、WLTCモード燃費は23.0~24.8km/Lを実現しています。MT車の車両本体価格は109万8900円~122万2100円となっています。
●スズキ・ジムニー/優れたオフロード性能をマニュアルで操れ
4代目となる現行型スズキ・ジムニーは、2018年7月に登場しました。歴代ジムニーのDNAを受け継ぎ、エンジンを縦置きしたFR(後輪駆動)レイアウト、そして悪路走破性を高めるラダーフレーム構造とパートタイム4WDを採用しています。
ジムニーに搭載されるエンジンは専用チューニングが施された最高出力64ps、最大トルク96Nmを発生する660cc直列3気筒ターボの1種類。組み合わされるトランスミッションは5速MTと4速ATで、燃費性能はWLTCモードで13.2~16.2km/Lを実現しています。
現行型ジムニーはXC、XL、XGの3グレードが設定され、全グレードで5速MTを選ぶことができます。ジムニーの5MT車の車両本体価格はXGの148万5000円~XCの177万6500円となっています。
●ホンダ・N-ONE/スポーティなRSにMT仕様あり
2代目となる現行型ホンダ・N-ONEは2020年11月に登場しました。タイムレスデザインの進化をコンセプトとして次世代へ受け継がれる普遍性を目指し、初代モデルとほとんど変わらない外観デザインとなっています。
とはいえ中身は一新されており、フルLEDのヘッドライトには軽初のデイタイムランニングランプを搭載、ポジションランプ、ターンランプ、ハザードランプを兼ねたマルチファンクション発光リングを採用しているのが特徴です。
6速MT車は最高出力64ps、最大トルク104Nmを発生する660cc直列3気筒DOHCターボエンジンを搭載したRSに設定されています。RSの駆動方式はFF(2WD)のみで、車両本体価格は199万9800円となっています。
●ホンダ・N-VAN/希少な6速MTが選べる
2018年に登場した新世代のホンダの軽バンがN-VANです。N-VANはN-BOXと同じプラットフォームを採用し、エンジンを運転席の前に置くFFプラットフォームを採用しています。
リアハッチに加えて助手席側からのスムーズな積み降ろしを可能にするため、軽バンとして初めてセンターピラーレス化を実現しました。
助手席側の開口幅は1580mmを実現し、長尺物の積み降ろし作業などの使い勝手を向上するだけでなく、移動店舗など、アイデア次第で新しい用途の可能性が広がっています。
6速MT車は最高出力53ps、最大トルク64Nmを発生する660cc直列3気筒自然吸気エンジンに設定されています。駆動方式は2WDと4WDが選べて、WLTCモード燃費は16.5~17.8km/Lを実現しています。
グレードでみるとG、L、+スタイルファンの3グレードに6速MT車があり、車両本体価格はGが127万6000円~138万7100円。Lが140万5800円~151万6900円。そしてパーソナルユースとして人気の+スタイルファンは162万9100円~176万2200円となっています。
オープンカーのホンダ・S660が生産終了となったり、フルモデルチェンジしたスズキ・アルトにMT車が設定されなかったりと、軽自動車のマニュアル車はかなり選択肢が少なくなっているのが現実です。
(文、写真:萩原文博)
※この記事は2022年6月24日に再編集しました。
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