ホンダのフラッグシップサルーン「レジェンド」は、海外ではプレミアムブランドAcura(アキュラ)のトップモデル「RLX」として発売されています。フロントをV6エンジンとモーターで駆動、リヤを左右独立モーターで駆動する「スポーツハイブリッドSH-AWD」は、駆動力による異次元のコーナリングを実現しています。
いまやアキュラのコア・テクノロジーともいえる「SH-AWD」は、スーパースポーツカー「NSX」、ラグジュアリーSUV「MDX」にも搭載されていますが、元祖SH-AWDといえば「アキュアRLX」であり「ホンダ・レジェンド」なのです。
今回、アメリカでオフィシャルフォトが発表されたマイナーチェンジ版アキュアRLXの特徴は、新しいダイヤモンドペンタゴングリルと大きくなったエンブレム。エンジンフードの意匠も一新され、アルミホイールも新しくなるなど、エクステリアがアップデートされています。スポーツサルーンのイメージを強めるエキゾーストフィニッシャーや新意匠のテールレンズにより、後ろ姿のイメージも大きく変わりました。
スポーツハイブリッドSH-AWDに大きな変更はないようですが、V6エンジンを積む四輪操舵のFFモデルには10速ATが与えられるなど、パワートレインのリファインも実施されています。「アキュラウォッチ」と呼ばれる先進安全テクノロジー(日本のホンダセンシングと同等)もブラッシュアップ、渋滞・低速時の運転支援機能である「トラフィックジャム・アシスト」を新採用しているのは注目といえるでしょう。
ブリリアントレッド・メタリックとマジェスティックブラック・パールという2種類のプレミアムカラーが設定されたのも変更点のひとつ。ラグジュアリーサルーンでありながら、アグレッシブな雰囲気をまとうことに成功しています。
(山本晋也)