GT500のNISMOチームをサポートするG-SHOCKがスタッフ、クルーにも人気な理由は?

SUPER GT全チームの中でもピットワークの迅速さ、正確さに定評のあるNISMOチーム。その早さは時に順位をひっくり返すほどの威力を発揮します。

このピットワークの素晴らしさは、ライバルチームの監督に「ピット義務の回数が増えるとNISMOが有利になる」とまで言わせてしまうほど。全ての作業を正確に行いながら、ドライバーがラップタイムの1000分の1秒を削るのと同様に、給油に至るまでの時間、タイヤ交換の作業時間などを1000分の1秒単位で管理し、削っていきます。

そんなNISMOのスタッフにとって腕時計は手に馴染んだ工具と同じ、信頼を寄せられるものでなくてはならないのです。過酷な作業では時計がパーツにぶつかるかもしれない。ピットサインを送るボードを出す際にフェンスに時計が当たるかもしれない。そんな時に時計が止まってしまっては信頼を寄せることなど出来はしません。

ぶつかって壊れるだけではありません。サーキットは屋外、そしてほとんどが山あいにあります。天候も季節によってはかなり変わりやすい。過去にも大雨で中断になったレースは数知れません。そんな大雨の中、ドライバーがピットで待機している間にも状況が許せばピットクルーやスタッフはレース再開に向けてマシンをセットアップしていきます。そんな時にも雨水の進入を許してしまう時計では信頼を寄せることは出来ないのです。

2004年からNISMOとパートナーシップをとっているCASIOのG-SHOCK。止まらない、壊れないがテーマのG-SHOCKにとってはサーキットの過酷な状況でも信頼を寄せることが出来る耐衝撃性能、防水性能が備わっています。そしてストップウォッチ機能も備え、ピットワークの迅速な作業への指標となるのです。

NISMOチームの鈴木豊監督は「機能的で使いやすいと思います。現場では腕時計をどこかにぶつけてしまうこともあるのですが、頑丈な上に素材が柔らかいので、時計をぶつけたとしてもどちらも傷がつかないというのもいいですね。会場のNISMOブースでも販売していますから、NISMOのファンであればぜひ手に入れたくなるアイテムではないでしょうか」と語ります。

鈴木監督も語るとおり、ショックを吸収するための外装素材は、実はぶつかってしまった対象にもやさしいのです。

またトラックエンジニアの中島健さん曰く「全体的に黒をベースに赤をうまくあしらいチームのカラーと合わせてあるので、気分が高まります。それと一番気に入っている点は、モードを切り替えずにすぐにストップウォッチが使えるところ。赤いボタンを押すだけでOKなので、他のストップウォッチを探さなくてもいいのが助かります」

そしてチーフメカニックの西田貴陽さん曰く「アナログの文字盤はサイズも大きく見やすくて個人的にお気に入りです。デザインや色使いもおしゃれだと思います。見た目は大きいのですが、実際に使ってみると時計をつけているという感じがせず自然です。それとストップウォッチも赤いボタンを押せばすぐに使えるしとても便利です」

実際にピット作業を担当される方々は、このワンプッシュで起動するストップウォッチを大絶賛しています。

もちろん、1秒未満の世界でしのぎを削るドライバー、松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手の両名もこのG-SHOCKにご満悦。

 

時間が全てを支配すると言っても過言ではないモータースポーツの世界で、長きに渡ってサポート関係を保つG-SHOCKとNISMO。その信頼はゆるぎないものと成っているようです。

そんなNISMOとコラボレートしたG-SHOCK、SUPER GT開催サーキットのNISMOブースで手に入れることが出来ます。これはぜひともチェックしておきたいですね。

(文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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