2月15日の発表(発売)時点で約8000台の予約受注があったとアナウンスされていた新型トヨタ・プリウスPHV。発売から約1カ月となる3月16日時点での受注台数は、約1万2500台と発表されました。月販目標台数は2500台ですから、5倍というスタートを切ったことになります。
なお、現行プリウスは8倍超となる約10万台というケタ違いの発売1カ月の受注で、最近でいうとC-HRは8倍の約4万8000台、ヒットモデルとなった現行シエンタは、7倍の約4万9000台という出だしとなっています。
新型プリウスPHVは、ランニングコストでプリウスと比較してイニシャルコストの「元を取れる、取れない」で考えると取れないでしょうし、販売価格が3,261,600円〜と少し足せばクラウンが買えてしまう価格ですから、十分に健闘しているといえそう。
以前お伝えしたように、2500台という月間目標台数は初代プリウスPHVの5倍以上。初代プリウスPHVは約5年間で約2万2000台を販売(世界累計約7万5000台)しています。新型は発売1カ月で旧型の半分以上を売ったことになります。新型プリウスPHVの主な好評点は下記のとおりです。
・アクセルを踏み込んでも電気のみで走る、高いEV走行性能
・4灯式LEDヘッドランプ・大型フロントアクリルグリルや、ダブルバブルウインドゥなどプリウスPHV独自の先進的デザイン
開発陣が狙った主な点は支持されているようですから、モデルライフを通じて売り続けられるかは、損得勘定を超えた魅力を提供し続けられるかなどの訴求が欠かせなくなりそうです。
(文/写真 塚田勝弘)
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