「トランプ旋風」のなか、新型カムリ発表スピーチに込めた豊田章男社長の想いとは?

トヨタ自動車(以下トヨタ)が10日、米国で開催中のデトロイトモーターショー17で8代目となる新型カムリ(米国仕様)をワールドプレミアしました。

TOYOTA_CAMRY

新型が公開されると同時に、そのスポーティさを増した変貌ぶりに、会場の参加者から歓声が上がる一幕が見られました。

というのも、新型ではTNGA採用により低重心化が図られており、車両サイズが全長4,859mm、全幅1,839mm、ホイールベースが2,824mmと、現行モデルよりも一回り拡大しているにもかかわらず、全高が1,440mmと30mmも低くなっており、ボンネットフードもグッと低く抑えられ、全体に引き締まって精悍に見えることが影響しているようです。

TOYOTA_CAMRY

ステージ上には基本グレードの「XLE」と、スポーティグレードの「XSE」が並べられ、豊田章男社長と、2トーンカラー仕様のカムリに乗って登場した米国トヨタのシニア・バイス・プレジデント、ボブ・カーター氏が登壇。

TOYOTA_CAMRY

仲の良さそうな両者による軽妙なスピーチの後、ステージ上にNASCAR仕様のカムリが登場。サプライズゲストとして2016年Daytona 500で優勝を飾ったデニー・ハムリン、2015年スプリントカップチャンピオンのカイル・ブッシュ両選手が登場し、4人でステージを盛り上げました。

TOYOTA_CAMRY

今回の新車発表は、先の記事でご紹介したとおり、ショー直前に次期大統領就任を控えるトランプ氏から、SNSを使った「指先による横槍」が入ったため、トヨタの反応が注視されていました。

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる