ヤマハ発動機は、同社の車両用車体制振ダンパー「ヤマハパフォーマンスダンパー(PD)」の生産本数が100万本を達成し、生産子会社のヤマハモーターハイドロリックシステム 沼津工場で記念セレモニーを行ったと発表しました。
PDは乗用車の車体に搭載する車体制振ダンパーで、走行中の車体の変形や振動を吸収する、ショックアブソーバーに似たダンパー装置です。
乗用車の車体は、全体の大きさに比べると非常に薄い鋼板で構成されているために、車体に力が加わると、車体の各部はまるでバネのような弾性を発揮して、目では見えない程度ですが、ゆがむことになります。
PDはこの車体の変形・ゆがみを防止するダンパー装置で、レクサスCT200h、HS250h、NX(F SPORT)に採用されています。
PDは車体の主要部を連結するように取り付けられていますが、目に付きにくい位置にあるため、どのように取り付けられているか、実態を見た一般ユーザーは数少ないのではないでしょうか?
そこで、PDの取付状態の写真が公開されていないか検索したところ、パフォーマンスダンパーをベースにしたコックスボディダンパーをアフターパーツとして販売している、神奈川トヨタ自動車グループのDTECのHPにたどり着きました。
こちらがプリウスに取り付けられているコックスボディダンパーの取付状態です。コックスボディダンパーは、欧州車向けのパーツチューナーであるCOX社がヤマハのPDをもとに車種別の専用セッティングをほどこした車種別完全専用設計のボディダンパーです。
車体の底部に溝状のスペースに沿うようにダンパー装置が配置されており、車体の底面にある部品を縫うようにダンパー装置が取り付けられている状態がわかります。
ダンパー装置というと普通は足回りのショックアブソーバーをすぐに思い出しますが、これからは車体の変形や振動を防止するPDを装着した車が増えてくることが予想されます。
(山内 博・画像:ヤマハ、神奈川トヨタ自販)
【関連リンク】
パフォーマンスダンパー | ヤマハ発動機株式会社
http://www.yamaha-motor.co.jp/pd/
COX Body Damper
http://www.cox.co.jp/custmer_center/bd_catalog.html
DTEC OFFICIAL SITE
http://www.dtec.jp/index1.html