神スイング!稲村亜美がナマでバットを振ったワケは?

トヨタ系の自動車部品サプライヤーとして知られるアイシン精機ですが、実はその売り上げの45%がトランスミッション関連、19%がブレーキ&シャシー関連、18%がボディ関連、10%がエンジン関連…と想像通りですが、実はその3%が住生活・エネルギー関連などが占めているんだそうです。

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ここに含まれる製品の中に、50年前の1966年から始まるベッドが含まれているんだそうです。そういえば、「トヨタベッド」というブランドがあったのをご記憶のかたも多いでしょう。そのベッド関連製品はアイシンのものだったワケです。

今回、アイシン精機はその寝具関連のブランド「ASLEEP」から2種類の新製品を発表しました。

ひとつが、とくにこれからの冬場、寝るときの冷えに悩む女性などに向けたヒーター内臓ファインレボマットレス「足元ぬくぬくマットレス」です。

「足元ぬくぬくマットレス」は、後付けできるヒーター機能を内臓したマットレスで、理想就寝温度33度Cに設定して快適に睡眠できることというもの。

もうひとつが「ファインレボピロー I・FIT」で、睡眠環境プランナーの三橋美穂さんとの共同開発によるもので内部のシートでの高さ調整やカットなどで31パターンの変化が可能。首や肩の負担が少ないね姿勢が取れるといいます。

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そして、これらのASLEEP製品の要となるクッション材「FINE REVO」をアピールする新CMに「神スイング」で知られる稲村亜美さんを起用し、稲村さんご本人をゲストにそのお披露目を我々報道陣に行いました。

メイキング映像も公開されています。

このCMの狙いは、その神スイングで30年耐久素材「FINE REVO」をバットでジャストミート! それでもFINE REVOは元どおりの形を保っている、というところにあります。

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お披露目会でも実際に稲村さんのその神スイングで何度もFINE REVOをヒット! きちんと元どおりの形に戻ることを証明していました。

自動車部品サプライヤーがこうした一見まったく関係ない製品のアピールに力を入れる背景には、自動車産業の成熟と、類似カテゴリのサプライヤー間の競争激化が垣間見えます。自動車部品だけに頼った経営を危惧するだけでなく、新たな発想や違った見方を育てる意味もあるのではないでしょうか。

地域によっては生活に絶対必要な自動車。そしていうまでもなく生活必需品としての寝具。その技術力を活かし、生活に必要なものを提供するという点では共通している部分と言えるのかも知れませんね。

(clicccar編集長 小林 和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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