警察庁が13日、静岡県の新東名高速道路と岩手県の東北自動車道の一部区間を対象に、来年度中を目処に最高速度を110km/hへ試験的に引き上げると発表しました。
国内の高速道路で最高速度制限(100km/h)が引き上げられるのは、1963年7月に名神高速道路が開通して以来、初めての事となります。
最高速度引き上げの対象となるのは、設計上の最高速度が120km/hで、カーブが緩やかな片側3車線の事故発生が少ない区間。
警察庁では、試験的に1年以上継続、その結果を検証した上で、他の高速道路についても引き上げの可能性を検討するそうです 。
今回、最高速度が引き上げられるのは、新東名高速道路の新静岡IC-森掛川IC間の上下線約50.5km区間と、東北自動車道の花巻南IC-盛岡南IC間の上下線約30.6kmとなっています。
特に新東名高速道路の試行区間は片側3車線の割合が多いことから、有識者懇談会おいて、標準的な2車線の高速道路に比べ、死傷事故率が3割程度低いと評価されているそうです。