レッドブル・エアレース 第7戦がアメリカのインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(インディアナ州)で催され、ドイツのマティアス・ドルダラー選手がアメリカ・モータースポーツの聖地でのエアレースを制しました。
ドルダラー選手は今大会含め、7戦中優勝3回、2位3回と抜群の成績をおさめ、最終戦を待たずにワールドチャンピオンの座を獲得しました。
日本期待の室屋義秀選手はここ数戦オーバーGによる失格やペナルティによる敗退が続いていましたが、今回は予選をトップで通過。
緒戦のラウンド・オブ・14での対戦相手は、今回初出場となったクリスチャン・ボルトン選手(故アルヒ選手に替わり今回より参戦。千葉戦チャレンジャークラス優勝者)。室屋選手は2秒以上の差をつけて勝利しました。
続くラウンド・オブ・8でマティアス・ドルダラー選手と対戦。室屋選手はラウンド中の全体2位の1分03秒730の好タイムを叩き出しました。
しかし、ドルダラー選手はこれを上回る1分02秒827をマーク、ラウンド・オブ・8で惜敗しました。しかし、室屋選手はこのラウンドの敗者の中では最速、5位を獲得しました。
この結果、室屋選手のシリーズランキングは6位に浮上、最終戦の結果次第ではチャンピオンシップの3位以内の可能性が残りました。
また、チャレンジャークラスでは今シーズンからエアレースに参戦している唯一の女性、メラニー・アストル選手が2位に入賞・初表彰台を獲得しました。
最終戦はラスベガス。室屋選手にとってここは昨年ファイナル4に残った相性の良い場所です。ウイングレットを非装着のままでも善戦を続ける室屋選手。最終戦の表彰台獲得に期待しましょう。
(川崎BASE・Photo:Joerg Mitter / Balazs Gardi/Red Bull Content Pool)