レヴォーグに乗って、蓼科ドライブデートへ。助手席の彼女は人気レースクイーン・モデルの藤木由貴ちゃん!(その1はこちら!)
■「オーベルジュ・エスポワール」で地元食材にうっとり
蓼科に着き、まず向かったのは「オーベルジュ・エスポワール」。
「ロマンチックな建物! ここでご飯を食べるの?」
オーベルジュとは宿泊もできるレストラン、いわばヨーロッパ式の料理旅館。
中でも蓼科のエスポワールといえば、グルマンたちにはよく知られる「ジビエ(狩猟肉)料理」の名店。オーナーシェフ藤木徳彦氏(日本ジビエ振興協議会代表)は、自身の料理のみならず、日本におけるジビエ肉の普及に尽力し続ける第一人者だ。
「シェフとご家族を中心にお店をやっているんだって。本当にフランスのオーベルジュみたいね! どんなお料理が食べられるんだろう?」
せっかくなので、鹿肉をメインに選びランチコースをオーダー。僕らの前に現れたのは、色彩と味わいがめくるめくような料理の数々。
地元産の食材をふんだんに使い、何より季節感が大切にされている。
「庭の燻製小屋で燻した自家製燻製と蓼科産摘みたて野菜のメリメロサラダ添え」はオーベルジュ・エスポワールの名物前菜。
地元産の肉や川魚の燻製は、すべて敷地内の燻製小屋で作られている。
「このシナノユキマスっていうお魚、大好き! しっとりした舌触りだね」
いよいよジビエの登場。鹿肉には何種類ものフルーツが添えられている。
「鹿肉にフルーツって、こんなに合うんだ♡ 何だか食べるのに夢中になっちゃうよ」
そしてオーベルジュ・エスポワールのもう1つの魅力はサービス。
ソムリエの野村さんが僕らの料理をサーブしてくれた。気さくで温かな心配りが印象的なプロフェッショナルだ。
あの、すみません、フランス料理に彼女を連れて行くって、ちょっと緊張しちゃうんですけど……。
「なんでも言って、なんでも聞いてください。お客様には徹底的に楽しむことだけに専念してもらう、それが僕たちのスタイル。お客様と話し込みすぎちゃうこともしょっちゅうです(笑)」(野村さん)
アミューズ・前菜・野菜の一皿、メインと、たっぷり堪能し、デザートと小菓子へ。
その時、一瞬彼女の目が鋭く光った。
「柿のスープに紅茶の香り。これって新しいかも…」
実は、彼女は元パティシエ。いわばお菓子の専門家なのだ。
「デザートって、普通のスイーツとはまた違うの。食事をした後に食べる人のことを考えて作られているのがわかるでしょ?」
もう完敗!とろけそうな笑顔で食事をしていた美女が、突如として真剣な眼差しを見せる。蓼科1箇所目にして、僕は完全に彼女にやられていた。
(メニューは季節によって変わります)