「911」でお馴染みのドイツのスポーツカーブランド「ポルシェ」が、2015年1月から11月にかけて全世界で20万9894台の車両を販売したと発表しました。
昨年の18万9849台を上回り、約20万台を超えたのは今回が初。その販売記録の牽引に貢献したのが中国で、販売台数は前年比34%アップの5万4302台。ついでアメリカが9%アップの4万7819台、欧州でも7万509台を販売したとのこと。
ポルシェというと冒頭にも記したとおり、「911」を筆頭としたスポーツカーメーカーの印象が強いですが、むしろ現在ではSUVの分野でその存在感は高まっています。とくに2002年にデビューし、現在の958型で3代目となる「カイエン」はポルシェの大黒柱と言っても過言ではないほどの売れ筋モデル。
ボディサイズはベースグレードで全長:4855mm×全幅:1940mm×全高:1710mmと大柄ですが、その巨体を活かして居住空間および荷室は広く取られているため、実用性は同ブランドで随一。走行性能もスポーツカーブランドというだけあって高く、例えばシリーズ最強の「カイエンターボS」で0-100km/hは約4.1秒、最高速度は284km/hと、大型SUVとは思えない圧巻の実力を誇ります。また、ガソリンエンジンに加えて、プラグインハイブリッドモデルも用意する点も特徴的です。
なお、11月に販売された1万8110台のうち6579台が「カイエン」であり、2015年1月~11月でも14%増加し6万8029台と、実に約30%を占めるにいたっています。
(今 総一郎)