新型プリウスはシリーズ初の4WD車が設定される予定になっています。その新型プリウスに搭載する4製品を展示しているのが豊田自動織機のブースです。
新型プリウスに搭載されるのは電動コンプレッサー、DC-DCコンバーター、四輪駆動用リア走行インバーター、ACインバーターですべて新開発となっています。
カーエアコン用の電動コンプレッサーは、従来品より小型・軽量化を実現しつつ、冷房能力を30%向上、しかも消費電力を8%低減しています。
ハイブリッド車用バッテリーの高電圧を低電圧に変換し、ECUやライトなどに電機を供給するDC-DCコンバーターは、放熱性に優れた厚銅基板を世界で初めて開発し、部品の集積方法を見直すことで、現行プリウスに対して、体積で50%、重量で60%小型軽量化を実現しました。
そしてモデル初となる4WD車には、ハイブリッド車専用バッテリーの直流電圧を交流に変換し、四輪駆動用のリアモーターに電力を供給するリア走行インバーターを搭載します。
空冷方式を採用することで、冷却用の配水管の取り回しから開放され、車両搭載への自由度が増しています。また、ハイブリッド車用のバッテリーを家庭用交流電圧に変換するのが1500WACインバーターです。これはケースの構造を改良し、冷却ファンや電子備品のレイアウトを見直して30%小型化を実現しました。
また、2015年6月に発売を開始したランドクルーザープラドに搭載されているGDエンジンや、FCVのミライには、世界No.1のシェアを誇るカーエアコンのコンプレッサー圧縮技術が応用されています。
さらに、燃料電池技術を普及させるため、燃料電池フォークリフトの開発を手掛けており、水素充填3分で8時間走行可能だそうです。
(萩原文博)