トヨタは9月25日付けで、受注残が増えている車種の納期目途を発表しました。
今回のトヨタによる納期目途の発表は、新型が発売されたばかりの「ランクル・プラド」と、7月に発売された「新型シエンタ」についてのもので、なかでも注目されるのは新型シエンタの納期目途。ハイブリッド車もガソリン車も今すぐ注文しても納車されるのは来年の2月以降になる、というからビックリです。
ランクル・プラドの納期目途3ヶ月は、そんなものかなという印象ですが、車両価格170万円程度のボリューム・ゾーンに属する新型シエンタの納期目途が5ヶ月も要するとは、トヨタの予想をはるかに上回る人気が小型SUVにあるということでしょう。
もともと小型SUVというジャンルに先鞭をつけたのは、日産の「JUKE」で、この分野に目をつけたホンダが「ヴェゼル」で参入し、最近では小型SUV第1位の販売台数をマークする人気を見せています。
こんな小型SUV人気をトヨタが放っておく筈もなく、ヴェゼル対抗車としてトヨタは「C-HR」を発表しましたが、C-HRに先行してファミリーカーのシエンタを小型SUV風にモデル・チェンジしたら、トヨタの予想を上回る人気で、5ヶ月以上もの納期を要する事態になったようです。
シエンタが人気となったひとつの原因は、C-HRはハイブリッド専用車でガソリン車の設定がなく、ガソリン車がほしいトヨタユーザーにはシエンタしか選択枝がないということもあると思われます。
トヨタの市場予想をも狂わせる小型SUV人気の今後と、来年3月にC-HRが発売された後の小型SUV市場に注目が集まります。
(山内 博)
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納期目途のご案内(9/25更新)
http://toyota.jp/information/nouki/