バブル華やかなりし1991年、ホンダはオープンミッドシップの軽自動車「ビート」を颯爽とリリースしました。
発売当初は注文殺到の大人気で、軽スポーツ市場はライバル車と共に大ブレーク!しかしバブル崩壊と歩調を合わせるように、新車販売は頭打ちとなり、ビートは1996年に生産終了を迎えました。
しかし、現在でもビートは強い個性を放ち続けています。ホンダとビートをこよなく愛するカーガイ逹によって、スポーティかつ大切に乗り継がれてきたのです。
筆者はビートが生産終了した時、こんなにもニッチでコスト高なクルマは2度と市販されないと覚悟しました。ところが、今まさに、本田伝統のSの称号とビートのミッドシップ・パッケージを併せ持つ新型S660が、目の前にあります。この夢のような現実を、クルマ好きの一人として大いに歓迎したいと思います。