2014年10月のハイブリッドVS.軽自動車の販売合戦を制したのはアクア

自販連(日本自動車販売協会連合会)、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)がそれぞれ、登録車と軽自動車の販売速報(2014年10月分)を発表しました。

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その2つのデータを合わせると、10月に売れた新車が見えてきます。それが次のランキングです。

●2014年10月 新車 セールスランキング
1位 トヨタ アクア 18,031台
2位 ダイハツ タント 16,237台
3位 ホンダ N-BOX 13,988台
4位 ホンダ フィット 13,506台
5位 トヨタ プリウス 13,183台
6位 スズキ ワゴンR 11,900台
7位 トヨタ ヴォクシー 10,735台
8位 スズキ ハスラー 9,936台
9位 ホンダ N-WGN 9,388台
10位 ダイハツ ミラ 9,167台

前月の総合トップに立ったダイハツ・タントは2位に後退。かわってトヨタ・アクアがトップに返り咲きました。国内自動車市場の「ハイブリッドか、軽自動車しか売れない」という傾向を、まさに示すトップ10の顔ぶれで、アクアとタントの入れ替わりを見るとハイブリッド優勢な流れにも思えますが、そうともいえません。

前月は3位フィット、4位N-BOXというホンダ勢でしたが、10月は軽自動車のN-BOXが上位になっているように、ハイブリッドVS.軽自動車のセールスバトルは激しさを増しています。

ランキング全体としてはトヨタ・ヴォクシーの躍進が目立つところ。また、前月5位だった日産デイズはトップ10圏外となり、省燃費と手頃な価格で根強い人気のダイハツ・ミラが10位に入ってきています。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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