プリウスの弟分、トヨタ 「アクア」はやはり只者では無かった! 【最新インプレ情報】

三栄書房から発売されている「トヨタ アクアのすべて」にも掲載されていますが、アクアはプリウスの小型版として開発された訳では無いようです。その証拠に、国内では「プリウス」の冠が外されています。海外向けの同車には「プリウス c」のネーミングが与えられていますが、それは現地のHV車への認知度に配慮してのことで、「プリウス」の方が馴染みがある為。

では実際にどの辺りに開発者の拘りがあるのかを見ていきましょう。まず、このクルマの開発コンセプトは「2020年のコンパクトカー」だそうです。つまり10年先を見据えたクルマ。

トヨタAqua(アクア)に隠された空力テクノロジーの数々とは?」でもお伝えしましたが、ガソリン車で35.4km/L(JC08モード)という驚異的な燃費性能を実現する為にCD値0.28という優れた空力性能を確保している事が挙げられます。更には静粛性やドライビング性能の向上にもかなり拘っているようです。

具体的に列挙すると・・・
・フロントウインドシールドに遮音膜をラミネートしたアコースティックガラスを採用
・ボディ骨格内要所に発泡ウレタン材を充填して遮音性を向上
・Vitzよりもエンジンセンターを20㎜下げて低重心化(車両運動性能向上)
・2代目プリウスのHVシステムを流用するも、クールドEGRシステムや小型電動ウォーターポンプなど70%もの部品を刷新、駆動用モーターも新たに新設(小型・軽量化)
・HVトランスアクスルはプリウス比で全長‐21mm、重量8kgの低減
・トランク容量の拡大や車両運動特性向上の為、駆動&制御用バッテリーをリヤ席下へ移動
・電動パワーステアリングの応答特性を公道(米国)で徹底的に熟成
・サスはタイヤ毎に専用チューニング
・ドライバーのエコ意識を高揚させるインフォメーション(エコジャッジ・エコウォレット)を装備

エコジャッジ

これらの拘りの成果が端的に現れているアクアの試乗動画が登場。テスターはclicccarでも御馴染みになったモータージャーナリストの河口まなぶ氏。動画コメントを要約すると以下のようになります。これは正に前述のトヨタの思惑どおり!

[youtube width=”560″ height=”325″]http://www.youtube.com/watch?v=SKdYn4b7iok

・クラスを超えた1ランク上の静粛性
・Vitzよりも重心が低く、走りも進化している
・ハンドリングが非常に滑らか
・クルマとしての質感が高い

つまり、トヨタアクアはHV化による好燃費だけが売りのクルマでは無く、走りや快適性まで含めた「近未来の理想のコンパクトカー」を追求した「志が高い」ハイブリッドカーと言えそうです。筆者、Avantiも近日中にその辺りを是非自身でも確かめてみたいと思います。

こちらも併せてお読み下さい。 https://clicccar.com/2011/12/13/92385

(Avanti Yasunori )

【画像がすべて見られない方は>>>  https://clicccar.com/105502

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<画像外部リンク>

http://autoc-one.jp/toyota/aqua/report-944598/photo/0006.html

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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