初代ムラーノのインパクトは大でした。
日産が送り出すSUVはムラーノだけでなくインフィニティのFXなど、デザインコンシャスなモデルが多く、熱心なファンを獲得しています。個人的にはスカイランクロスオーバーは、乗り心地も上質で(価格が高くてやや狭いですが)、日産のSUVの中では乗る度にいいなぁ、と思わされています。
2代目ムラーノは初代が偉大すぎたのか、少なくても見た目では初代ほどの衝撃を受けませんでしたが、デザインは各人で好き嫌いが分かれますので。
さて、ニューヨークモーターショーで披露される3代目は、2代目の九州工場から変わってミシシッピ州のキャストン工場で生産。世界100か国以上に輸出する予定で、名実ともに完全に北米を中心に据えたモデルになります。
新型ムラーノのボディサイズは、初代や2代目とほぼ同等に収まっていますが、新型は先代と比べ、長くて幅広く、少し低くなっています。
それでもクロスオーバーSUVに求められる、高さとスタンスは保ちつつ空力性能を向上させたとのこと。
さらに、グリルシャッターやフェンダーリップの成形、リヤバンパーの表面仕上げやリヤタイヤのディフレクター、一体型リヤスポイラーの形状を改善することで、空力性能は現行モデルに対して17%向上。新型「ムラーノ」のCd値は0.31とSUVとしては優秀です。
室内ではインパネの高さを初代や2代目よりも低くし、マルチタッチコントロール付き8.0インチディスプレイを配置。さらに、「シンプルな美しさ」という考えを継承し、より使い勝手を高めるため、スイッチの数を60%も減らして、25個から10個に変更。
オーディオシステムは、日産が積極的に採用するBOSE製で、11個のスピーカー(デュアルサブウーファーを含む)をはじめ、HD RADIO、SIRIUSXM SATELLITE RADIOも含まれています。また、ナビゲーションやモバイルアプリが使える「ニッサンコネクト」も用意されています。
(塚田勝弘)