Benz、BMW、Audi、VWなどの欧州車を主とする輸入車人気は日本のみならずお隣、韓国でも同様。
韓国に於ける2013度の自国車の販売台数は約137.4万台で、日本車も含めた輸入車販売台数は約15.6万台と全体の約1割を占めています。
輸入車の内訳上位はBMWが3.3万台、VWが2.6万台、メルセデス・ベンツが2.5万台、アウディが2万台、トヨタが1.3万台(レクサス含む)、ホンダが4,856台といったところ。
一方、日本でも輸入車のCMが頻繁にオンエアされるようになり、中でも燃費が良く割安感を打ち出している欧州車の人気が上昇中。 昨年は日本カー・オブ・ザ・イヤー2013で「VW Golf」がイヤーカーに選出されるなど、注目度が高まっています。
昨年は軽を含む国内販売台数約537.5万台のうち、輸入車が34.6万台と6.4%のシェアを占めるなど、2009年以降、再び輸入車が増加し続けています。
2013年度の輸入車販売台数上位ではVWが6.7万台、メルセデス・ベンツが5.4万台、BMWが4.6万台、アウディが2.8万台の状況。
ただ、輸入車の敷居が低くなるにつれて課題となってくるのが故障時の対応。 輸入車ディーラーは店舗数がまだまだ少ない上に、定休日に故障に見舞われた際には結構、あせる羽目に。
また運良く販売店に持ち込めた場合でも輸入車の交換パーツは得てして高額なケースが多く、見積もりを見て驚かされることも多いのではないでしょうか。
そうした中、韓国では2月5日、輸入車専門整備事業ブランド「AUTOVILL」が発足。
大宇自動車の公式整備センターだった自動車整備業者が集まり、部品独占流通構造の為、国産車に比べて最高10倍ほど高かった輸入車の修理費を、現在の70~80%に抑えると言います。
これまでも「輸入車専門修理」を掲げた個別整備所や連合体はあったものの、全国網を持つ整備センターは初となる模様。
「AUTOVILL」のウリはGMが大宇自動車を買収した後、GM車の修理を中心に引き受けて来た業者で構成されており、輸入車のブランドを問わず全車種について安価、且つ確実な整備が受けれる点。
今後も純正部品を輸入する大企業の系列会社やに自動車保険会社に協力を求めて行くようです。
タイヤ・エンジンオイルなど消耗品の交換から事故の修理、塗装まで、従来の輸入車直営整備センターが提供して来たサービスを同じように受けることが可能。
これまで輸入車直営整備センターは修理費が高く、整備に時間がかかるという批判が出ていたようで、輸入会社が独占流通させている輸入車の純正部品は国産車の部品より平均4倍ほど高額とか。
また海外から取り寄せるケースが多いため整備期間が長くなり、直営整備センターだけが運営するため工賃も高い状況。 「AUTOVILL」整備センターはこうした状況を打破するのが使命。
今後数ヶ月以内に全国に拠点を拡大するようなので、韓国では益々輸入車ユーザーが増大しそうな情勢。
日本でもブランドを超えて、豊富なノウハウを武器に「安く、早く、確実」な整備を提供してくれる専門店の出現に大いに期待したいところです。
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