現在の4シリーズは「428iクーペ」の604万円がエントリーグレードで、ミドルサイズのクーペとしてはやや高嶺の花という感もありましたが、2.0Lの直列4気筒DOHCターボを搭載した「420i」が加わりました。
3シリーズでもお馴染みの同エンジンは、「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2013」の1.8~2.0L部門において、2年連続の大賞を受賞した2.0L 直列4気筒ツインパワー・ターボです。
最高出力は135kW(184ps)/5000rpm、最大トルクは270Nm(27.5kg-m)/1250-4500rpmで、低回転から幅広い回転域で最大トルクを発生し、高速道路から山岳路までシーンを問わずスペック以上の力感と伸びを披露してくれます。
さらに、BMW自慢の高効率8速オートマチックスポーツトランスミッション、無駄な燃料消費を抑制するエンジン・オート・スタート/ストップ機能などにより、JC08モード燃費は16.4km/Lを実現。
走りが身上の4シリーズとはいえ、これらにより、「平成27年度燃費基準+20%」および「平成17年排出ガス基準75%低減レベル(★★★★低排出ガス車)」を達成。エコカー減税対象モデルになるのもうれしい点でしょう。
BMWが執念を燃やす50:50の理想的な前後重量配分によるハンドリングに加えて、歩行者検知機能付きの「衝突回避・被害軽減ブレーキ」を全車に標準装備するなど、安全装備も抜かりはありません。
気になる価格は、「420iクーペSport」が497万円、「420iクーペLuxury」が519万円、「420iクーペM Sport」が517万円です。
(塚田勝弘)