ヒュンダイが巨大な戦略車「エクシェント」を日本導入!【東京モーターショー2013】

現代自動車(ヒュンダイ)は11月21日、東京モーターショー2013のプレスデーにおいて同社商用車部門担当の崔 漢英(チェ・ハンヨン)副会長が冒頭挨拶の後、日本初公開となる巨大なグローバル戦略モデル「XCIENTO(エクシェント)」を紹介。 

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ヒュンダイと言えば、乗用車では既に2009年11月に日本市場から撤退済みですが、大型観光バスなどの商用車に関しては現在も日本で一定のシェアを確保しています。 

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新聞報道などによると同社は韓国・全州(チョンジュ)にある商用車専用工場の自動化ラインで年間3,500~4,000台の大型観光バスを生産しており、中東やアジアなど全世界に輸出しているようです。 

これは年間千数百台規模で推移している日本の大型観光バス市場の倍以上の規模。

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日本勢(日野、三菱ふそう、いすゞ)は、海外との車体サイズや保安基準の違いから販売市場を国内に限っており、生産も人手作業。その規模も例えば三菱ふそうの場合、平均で年間450台程度と言います。

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一般的に余り知られていないかもしれませんが、日本製観光バスの車両価格が3,000万~4,000万円台のところ、ヒュンダイ車の場合1,000万円程度安い模様。 

同社は2010年に大型観光バス「ユニバース」を日本へ導入以降、車両の安さに加え、日本勢がウリにして来た環境対応技術でも競争力を高めており、日本の3強に迫りつつあるようです。 

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そうした中、大型観光バスに続いて日本の商用車主戦場への参入を予定してるのが今回のショーで公開されたトラック「エクシェント」という訳です。 

同車は先進諸国に投入すべく2010年から3年間、約2億ドルを投じて開発。優れたデザインや経済性、利便性での競争を目指す戦略モデル。 

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ヒュンダイは市場評価が厳しい日本で既に定評を得ている大型観光バス「ユニバース」に加えて「エクシェント」を導入することで、販売領域を拡大する計画。 

欧米に対してもグローバル販売ネットワークを広げ、2017年までに世界販売31万台を達成、商用車メーカーとして世界販売でTOP5入りを目指す考えと言います。 

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「エクシェント」は既に韓国内で量産をスタートさせている主力商用車で、キャビン内の居住性、操作性、乗降性、視認性等に優れ、特に収納容量では世界最大クラスを確保すると共に快適な休息空間を実現。 

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シャシーフレームには高張力鋼板を欧州メーカー同等レベルで採用。多軸試験機を用いた耐久試験で強度面での信頼性を確保している模様。 

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また衝突、空力、キャブ剛性等の検討過程の80%でCAE解析を活用すると共に約2年間に及ぶ中東の50℃の酷暑環境や‐40℃のフィンランド極寒地域での実車試験を通して耐久性や信頼性を確保。 

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日本への導入開始から5年目に入る大型観光バス「ユニバース」についても「日本の厳しい排気ガス規制やニーズを着実に反映しており、今後も日本の皆様に貢献出来るバスを継続的に開発、より良いパートナーになれるよう頑張ります」と説明。 

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最後に『ヒュンダイの商用車は安全で環境に優しいモノづくりの為に「新しい考え方は新しい可能性を生み出す」という信念で日本市場を学び、技術的ソリューションを探して参ります』として締め括りました。 

国内3強バス製造メーカーが日本市場のみで勝負する中、ヒュンダイは世界規模で量産することでコストを引き下げ、シェアを伸ばして行く戦略。 

同社は日本の商用車市場でも着実にシェアを伸ばしつつあるようです。 

■HYUNDAI MOTOR Webサイト
  http://www.hyundai-motor.co.jp/

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 (Avanti Yasunori) 

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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