クラリオンがアメリカで発売している「Next GATE」は、当初のアナウンスよりも日本での発売が遅れていますが、iPhone用インテリジェントコントローラーで、車載デバイスの未来を先取りしたものといえます。
今秋登場の新型マツダ・アクセラに搭載される「Mazda Connect(マツダ・コネクト)」は、インパネ中央に設置された7インチセンターディスプレイ、センターコンソールに用意された「コマンダーコントロール」、フロントウインドウ下側に表示されるヘッドアップディスプレイの「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」からなるもので、アウディの「MMi」をはじめ、メルセデス・ベンツの「COMMANDシステム」、BMWの「iDrive」、レクサスの「リモートタッチ」などと同じく、次世代インターフェイスを搭載しているなど共通点が多く感じられます。
特徴はクラウド・プラットフォームに「Aha by HERMAN」を採用した点で、スマホと連携してインターネットラジオなどが使える車載器を標準装備したという条件では日本では初になります。
冒頭で記したとおり、次世代カーコネクティビティシステムは、上の写真の「Next GATE」を擁するクラリオンなどがアメリカですでに市場投入していて、新しいアウディA3は、Wi-Fi搭載で多くの情報を享受できるなどのメリットがあります。
「Mazda Connect」に話を戻すと、インターネットラジオ、ポッドキャスト、オーディオブック、SNSなどが車内で使え、ヘッドアップディスプレイには車速やナビの案内などの表示がされ、音声操作にも対応します。
通信手段はまだどうなるか分かりませんが、車内ディスプレイは最新アプリなどを映し出す存在、もしくは、テスラのモデルSのようにスマホやタブレットに近い車載器をインパネに配置する、そんな時代が到来しつつあります。
(塚田勝弘)