私が初めて「オートマチックハイビーム」を体験したのは確かアルファードだったような気がしますが、トヨタやレクサスだけでなく、BMWやメルセデス・ベンツなどの高級車の必需品で、オーリスやカローラなどのクラスでもオプションなどで見られるようになりました。
メーカーにより「アダプティブハイビームアシスト」、「アダプティブヘッドライト」など名称は異なりますが、ヘッドライトをハイブームにしていても対向車などを検知すると、自動的に照射範囲などを変えることで、ほかのクルマ(ドライバー)が眩しくないように調整してくれるとても便利な機能。
前方に先行車や対向車がいない場合は、ハイビームで走行するというのが道路交通法ですから、交通ルールだけでなく、とくに安全面では有効です。とはいえ、クルマだけでなく歩行者や自転車からしてもとずっとハイビームだと眩しいので、歩行者を認識したならローに切り替える気配りは欲しいものですが。
前置きが長くなりましたが、今年1月に内・外装を大きく変更したキャデラックのSRXクロスオーバーが一部改良を受けました。
前方にいる車両のヘッドライトやテールランプを感知した場合、ハイビームを自動的にロービームに切り替える機能である「インテリビーム」を上級の「プレミアム」に装備。ほかにも「オートドライ・ブレーキローター」、「サイド・ブラインド・ゾーン」、後退時安全確認警告機能である「リヤ・クロス・トラフィック・アラート」など、安全装備の充実ぶりが目を惹きます。
さらに、「プレミアム」には「インテリビーム」のほか、「フォワード・コリジョンアラート(前方衝突事前警告機能)」、「オートマチック・コリジョン・プリパレーション(衝突事前対応ブレーキ)」、「フロント・オートマチック・ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」などの安全装備を満載しています。
価格は「キャデラックSRXクロスオーバー ラグジュアリー」が509万円、「キャデラックSRXクロスオーバー プレミアム」が635万円。
(塚田勝弘)