ノーマルのDS3でもインパクト大ですが、さらに7月上旬から日本上陸を果たしたカブリオ、そのカブリオのレーシングモデルが7月12日〜14日までイギリスはサセックスで開催されたグッドウッド「フェスティバル・オブ・スピード」で公開されました。
同コンセプトカーは、WRCでのシトロエンの実績を称えるというモデルで、今秋のフランクフルトモーターショーでも展示が予定されています。やや自画自賛のような気もしますが……。でも、見たとおり個性的でもカッコいいのはさすが。
車名のとおり、「DS3 RACING」のレーシーさと、優雅さを感じさせる「DS3 CABRIO」の洗練さを両立したコンセプトカー。カラーコーディネイトが可能な点やハッチバックからわずか25kg増に抑えることで、軽快なフットワークは健在だといいます。エンジンは202psの1.6Lで、「RACING」バージョンのハイパフォーマンスが引き継がれています。
なお、「DS3 CABRIO」については、ツール・ド・フランスでも知られるフレンチアルプスのコル・ドゥ・コルビエにおいて、セバスチャン・ローブによってそのハイパフォーマンスが実証されており、動画も公開されています。
さてコンセプトカーの「DS3 CABRIO RACING」ですが、エクステリアでは、ムーンダークマット仕上げのグレー塗装、グロスブラックの19インチアルミホイール、さらにドアハンドルやトランクリッド、ドアミラーまでもブラッククロムモール化され、ホットなスタイルの中にもクールさを漂わせていてカッコいい! のひと言。
コンセプトカーとはいえ、ドアミラーやカーボンファイバー状の黒いキャンバスルーフに光沢のある糸で織られたDSモノグラム、さらに深紅色のドアのストライプ、ブレーキキャリパーやホイールキャップなど、「DS3 CABRIO RACING」は、アフター系のカスタマイズは不要といわんばかりのドレスアップぶりに目を奪われます。
インテリアでは、DS5のようにシートにウォッチストラップデザインを採用しているのが注目で、ナッパーレザーとアルカンターラのコンビネーションシートにエンボス加工されたDSロゴを配したバケットシートになっていて、チャイルドシートもウォッチストラップデザインにしているのはシトロエンらしいこだわりが感じられます。
(塚田勝弘)