プジョーが、セバスチャン・ローブ選手を擁して、チャレンジする2013年のパイクスピーク。そのマシン「208 T16 パイクスピーク」の詳細スペックが公開されました。
ボディサイズは、全長 4500 mm 全幅 2000 mm 全高 1300 mm ホイールベース 2695 mm。エンジンは3.2リッターV6ツインターボで、ミッドシップにマウント。パドルシフトで操作する6速ミッションを介して、四輪を駆動するといいます。
その最高出力は875PS/7800rpm。一方、鋼管フレームとカーボンカウルで作られたボディの重量は875kg。なんと、パワーウエイトレシオは驚異の1:1を実現しているのです。
90kg-mという、これまた驚異的なトルクを活かして、加速性能は0-100km/hが1.8秒、0-200km/hが4.8秒。ゼロ発進から最高速である240km/hまでにかかる時間もわずか7.0秒という俊足マシンとなっています。
そのため空力性能にも余念はありません。ル・マンなどで活躍したプジョー908譲りという幅2mのリヤウイングや、これまた印象的なフロントスプリッターにより、高速になるほどマシンを安定させ、156個のコーナーからなるパイクスピークのコースを駆け抜けることを目指しているということです。
かつてのグループBマシンを思わせる、このパワフルなモンスターマシンを、果たしてセバスチャン・ローブ選手はどのように御するのか。ますます注目、プジョーのパイクスピーク・チャレンジとなっています。
(山本晋也)