新社会人必見!失敗しない自動車ローンの選び方

人生の中で2番目に高い買い物と言われるクルマ。特に新車の場合は諸費用を含めた金額はかなりの高額になるため、購入の際に多くの人が利用するのが自動車ローン。今回は購入の際に役に立つ、自動車ローンの選び方をご紹介します。

ひとくちに自動車ローンと言っても種類は様々。ここでは主な分割払いの種類についてご紹介します。

カーディーラー レクサス

■ディーラー系ローン

自動車ローンを利用する方の多くが利用するのがディーラー系ローン。ディーラーでクルマを買う時にローンの金額を見積もりに入れてもらう場合、ディーラー系のローンが適用されます。金利は概ね5%から8%ですが、新型車やキャンペーン対象車であったりする場合、3%台の金利となる場合があります。また新車価格の高い輸入車ですが、ローンの金利は国産車より割安となるケースも多いようです。審査は比較的通りやすく、過去にローン未払いや延滞などをしてなければ審査に通る事が多いようです。

ただし、ディーラー系ローンの場合、クルマの所有者は購入ディーラーの名義となり、車検証にもディーラーの名義が記載されます。また、未成年者の場合や条件などによっては連帯保証人が必要になる場合もあるので、事前にディーラーでの確認をおすすめします。

■銀行ローン

ディーラー系ローンに比べて金利の安さが魅力の銀行系ローンですが、審査が厳しく年収や年齢に制限があります。未成年者や学生は銀行系のローンを組むことはできません。また審査期間も長く、いち早くクルマが欲しい人にとってはもどかしい思いをするかもしれません。

しかし5年、7年と言った長期での返済プランもあり審査さえ通れば、ディーラー系ローンより安い金利で無理のない支払計画を立てることができます。さらに免許取得費用・車検費等もローンの対象となり、購入したその時から、購入したクルマの所有者となれるメリットがあります。

 ■JA・労金

銀行ローンに比べさらに金利が低くなるのがJAや労金。借り入れる際に手数料や保証金が必要となりますが、返済期間が7年と長く設定できるのも特徴です。もちろんボーナス払いの併用も可能です。基本的には担保や保証人は不要ですが、保証期間によっては連帯保証人が必要となる場合があるので、事前に確認しておきましょう。

また、審査前には見積もり書などの各種書類が必要となりますので事前に用意しておくことをおすすめします。

■残価設定ローン

最近ディーラーやテレビCMでも見かけることの多い残価設定ローン。あらかじめディーラーで設定された期間が満了した時の下取り価格を差し引いた残りの金額を月々払っていくのが残価設定ローン。元々下取り分が差し引かれた金額を分割払いするので月々の支払いが安く済みます。

ローン支払い期間満了後は、そのまま乗り続けるか、売却するか、買い換えるかを選択することができます。そのまま乗り続ける場合は据え置きの分を一括で支払うか、再度ローンを組む事も出来ます。

ただし、売却する場合に事故や過走行、キズ凹みなどで据え置き価格を下回ると、その差額を支払わなければなりません。もちろん下取り分が差し引かれた状態での支払いとなるので、下取りが発生しないため、次に買い替える際の頭金に下取りを充当することはできません。支払いプランや条件はメーカーによって違う場合があるのでディーラーで確認しましょう。

■マイカーリース

購入ではなく、借りるという点では分割払いとは違いますが、クルマを手に入れる方法のひとつとしてご紹介します。マイカーリースはその名の通り、購入するのではなく借りるという形態になります。しかし、ディーラー系ローンでも所有者はディーラーとなるケースが多く、車検証に記載されている項目はディーラー系ローンを組んだ場合とほとんど変わりはありません。使用者はリースの名義人の名前となります。

借りると言ってもレンタカーとは違い、ナンバーは”わ”ナンバーではなく、通常のナンバーとなります。さらにボディカラーやオプション、車種やグレードも自由に選べるケースがほとんどです。マイカーリースのメリットはローンと違い、自動車税などのランニングコストも支払いに含まれるのが特徴です。

デメリットとしては残価設定ローン同様、リース期間満了の際に走行距離やキズ凹みなどで追加料金を支払波なくてはならない場合があるので注意が必要です。リース会社によってタイヤやオイル交換などの消耗品も含まれることがあるので是非チェックしてみてはいかがでしょうか?

頭金に関しては、もちろん多ければ多いほど良いです。理想は車両本体価格の1/3~1/4程度いれておくと毎月の支払いもかなり変わって来ます。最近では頭金0のフルローンを組むことも可能ですが、毎月の支払額は多くなるので購入前にはランニングコストも考慮して月々の支払額を決め、支払期間を決めると良いでしょう。

支払い回数に関しては、こちらもより少ない方が理想ですが、月々の支払金額をよく検討して決めましょう。また5年払いなどの長期の場合、途中車検を挟むので車検費用も念頭に入れなくてはなりません。支払い方法は均等払いとボーナス払いの併用が選択出来る場合がほとんどですが、ボーナスの支払金額を多く設定し過ぎると、他の生活資金に充当できる金額も少なくなってしまいます。

クルマの購入をする際にほとんどの人が利用すると言われている自動車ローン。支払いに関しては頭金はより多く、支払期間はより短く、金利はより安くが理想ですが、自分自身の収入とローン以外にかかる経費を事前にしっかり計算して無理のない支払いをするようにしましょう。

せっかく憧れのクルマを手に入れてもガソリンを入れるお金が無い!となっては笑い話にもなりません。無理のない支払いと自分のライフスタイルやクルマの使い方をよく検討して自動車ローンを選びましょう。
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(井元 貴幸)