7番目のMINI ペースマンの走りは、MINIクロスオーバーとどう違う?

BMWには、SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)を名乗るX6というモデルがありますが、BMWグループとしては2台目、MINIでは初のSACがこのMINI PACEMAN(ペースマン)です。

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ベースはMINI CROSSOVER(クロスオーバー)で、ハッチバックをもつクーペ的なボディが与えられていますが、とくにリヤビューはクロスオーバーとは大きく異なり、スタイリッシュでかなり目を惹くのは間違いありません。

プレス向け試乗会で用意されていたのは、一番ホットなMINI COOPER S PACEMANとCOOPERで、ONEはないのかな? と思いましたがこのMINIペースマンはスタリングだけでなく、ホットな走りもアピールするためエントリーグレードのONE(ワン)は設定されていません。また、ほかのMINIシリーズと同じようにATのほかMTも設定されています。

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運転席に収まると、MINIクロスオーバーと同様に高めのヒップポイントが印象的で、インパネの眺めもほぼ同じですが、ドアトリムはペースマン専用になります。

やや手応えのあるパワステと184ps/240Nmのスペックとは思えない痛快な加速ダッシュを見せてくれるのもMINIクロスオーバーのクーパーSと同じですが、サスペンション(バネレート)をクロスオーバーよりも柔らかめに設定しているそうです。その違いは当然ながら路面状態が悪いほど顕著で、クロスオーバーの大げさにいえば跳ねるように動く足ではなく、よりしなやかに凹凸を乗り越えてくれます。

もっと元気に走りたい時には、インパネにあるスポーツボタンを押すと高い回転に張り付きパンチのある走りをより味わえますが、このクーパーSなら実用上はノーマルモードのままでどんなシーンでも十分走破できるはず。

さらに、MINI自らゴーカートフィーリングと呼ぶクイックなハンドリングは健在で、高速道路でやや飛ばしてもコーナリングは自在ですし、重心が高い割にはロールも抑えられています。

しかし、ノーマルMINIのクーパーSよりも150kg以上重く、ボディサイズもひと回り以上大きいですから、より人車一体感のあるキビキビとした走りを楽しむなら断然ノーマルMINIの方が向いています。

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(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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