2.0リッター量産エンジンとして世界一のパワーを実現したメルセデスベンツ A45 AMG登場

 日本で発売がはじまったばかりという印象のメルセデス・ベンツ Aクラスに、スペシャルなAMGが登場します。

A45 AMGと名付けられた、このハッチバックは、まさしくホットハッチと呼びたくなるスーパーなモデル。

なにしろ、その心臓部がすごい。市販車として世界最高レベル というリッターあたり181馬力、最高出力360馬力を発生するのです。

エンジンは2.0リッター直噴でツインスクロールターボをセット、ミッションは7速DCT、駆動方式はAWD。かつてインプレッサやランサーエボリューションといった国産車が世界の舞台でしのぎを削った、 2.0リッターターボ4WDの最新版ともいえる内容。しかも最大ブースト圧1.8barで、265kW(360馬力)を発生するというエンジンは、市販車としては世界一といえるものです。

それでいて、アイドリングストップ機能を備え、最新の排ガス規制であるユーロ6をクリアしている上に、燃費性能も日本風に表記すれば14.0~14.5 km/Lとなっている環境性能を実現しているのは注目ではないでしょうか。

■エンジンスペック
総排気量:1991 cc
ボア×ストローク:83.0×92.0 mm
圧縮比:8.6
最高出力:265 kW (360 馬力)/ 6000 rpm
最大トルク:450 N.m /2250 – 5000 rpm
最大回転数:6700 rpm
エンジン乾燥重量:148 kg
最大過給圧:1.8 bar
燃費性能(NEDC複合):6.9 – 7.1 l/100 km
CO2排出量:161-165 g/km
排ガス規制レベル:ユーロ6
0-100 km/h加速:4.6 秒
最高速:250 km/h(リミッター作動)

AMGらしくハンドメイドで組み上げられるという4気筒エンジン、 SLS由来という冷却システム、3ステージに設定できるESP、もちろんAMGらしく引き締められたサスペンションに大型ブレーキ。そして、鍛えられたアピアランスを持つというA45 AMG。その詳細は特設サイト(英語/ドイツ語)でも体感することができるそうです。

●A45 AMG特設サイト
www.mercedes-amg.com/a45 

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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