新型クラウン絶好調への決め手は「プリウスの実績」と「クラウンブランドへの信頼」

新型クラウン発売前にプレセールスを受けた時、営業さんが「いつもはカタログだけで予約を入れてくださる法人のお得意様が、今回は実物を見てから決めるとおっしゃるんですよ〜」と不安げな面持ちで話していました。でも発売後の現在では「皆さん、実車を見たらすぐに注文してくださいます!」と満面の笑顔。やはり新型クラウンはあまりにも革新的すぎて、カタログ写真では魅力を伝えきれていなかったようです。

■特徴 :新開発FRハイブリッドはパワー&燃費を見事両立!

新型クラウンは、従来通りフォーマルな「ロイヤル」とスポーティな「アスリート」の2ブランド展開。高級ミニバンのアルファード/ヴェルファイア兄弟の様な、濃いキャラクターが際立っています。エンジンはロイヤルが「V6・2.5L+6AT」と「直4・2.5LのHV」の2本立て。アスリートでは「V6・3.5L+8AT」も選べます。新開発HVは「3Lのパワー」と「コンパクトカー並の燃費23.2km/l」を両立!トヨタ恐るべしですネ。踏襲するプラットフォームは、レーザー溶接やブレース補強などの熟成チューンを施すと共に、サスペンションアームの捩りで微振動を吸収する新技術を採用、走りも静粛性も大きく進化させてきました。

■使い勝手:「エアコンのタッチパネル」と「HVのトランク容量」が自慢!

インパネは、センターコンソールが鎮座する豪勢な造形。ロイヤルは金糸柄の木目パネルで艶やかな高級感を演出、アスリートではカーボン柄の黒木目でスポーティな迫力と深みを表現しています。トピックスはスイッチ・ダイヤルレスのエアコン操作で、タッチパネルを採用。パネル画面は、誰もが直感的に操作できるデザインが自慢です!室内はどこに座っても、高級感とゆとりを感じる仕上がり。トランクは、全車スペアタイヤを廃止して床下に大型収納スペースを設置しました。またHVもバッテリー配置を工夫して、4人分のゴルフバックを無理なく積める容量を捻出!開発責任者が大のゴルフ好きで、相当こだわったそうです。

■バイヤーズガイド:日本のクラウンだからこそ、日本発ハイブリッドがイチオシ!

新型クラウンの価格帯は、とにかくきめ細かく設定されています。最初にロイヤルとアスリートを選んでからエンジンを選んでいきますが、やはり今回のお勧めはハイブリッド王国を誇るトヨタが新開発したHVでしょう。 お勧めは、高級車らしい装備が備わる中間グレードのロイヤルサルーンとアスリートS。HVの価格はガソリンV6・2.5L仕様から54〜60万円の増額ですが、装備も良くなる上に、HVならエコカー減税で約22万円の優遇が受けられるのでとてもお得!日本のクラウンだからこそ、日本発ハイブリッドをイチオシ!したいと思います。

新型クラウンは販売絶好調で、HV販売比率も6割を大きく超えているそうです(1月末販売店情報)。営業さんに「まだHVは試乗できないのに、皆さんよく買いますよね〜」と水を向けると、「やっぱりプリウスの実績とクラウンブランドへの信頼でしょうか。」と自信たっぷりに答えていたのが印象的でした。新型クラウンの「革新」と「信頼」がもたらす勢いは、まだまだ伸びていくと実感した次第です。

■新型トヨタクラウン
http://toyota.jp/crown/index.html

(拓波幸としひろ)