プリクラッシュセーフティシステムとしては老舗のひとつ、ボルボのミリ波レーダーとカメラ併用型の歩行者検知機能付フルオートブレーキ・システム「ヒューマン・セーフティ」の装着車国内販売が1万台達成したと発表がありました。
ボルボのプリクラッシュセーフティシステム「ヒューマン・セーフティ」が登場したのは2011年3月。フロントグリルにセットされたミリ波レーダーとルームミラー部に配置されたデジタルカメラを併用したシステムは、天候にかかわらず衝突の可能性がある物体や人を判断できるのがメリット。
当初、S60から採用されたシステムですが、V60、XC60、V70、XC70、S80と採用車種を拡大しています。この6車種、日本におけるヒューマン・セーフティの装着率は約95%と、かなりの割合でユーザーに選ばれています。また、日本国内におけるボルボ販売台数に占める割合でも61%がヒューマン・セーフティ装着車となっているということ。
その全天候型プリクラッシュセーフティシステムのメリットを強調しているデビュー当初の映像は、いま見ても印象的で、95%もの高い装着率も納得できるといえそう。
ところで映像ではドリンクを片手に運転していて、自動ブレーキが効果を発揮するというシチュエーションになっていますが、急ブレーキでドリンクが手から飛んでいってしまっています。描写はありませんが、ドリンクが室内を汚してしまったり、熱い飲み物が体にかかってしまったりすることも考えられます。もちろん事故を起こすことに比べれば些細なことですが、運転しながらの飲食にも気をつけたいものです。
(山本晋也)