日産ジューク・ニスモは200馬力にパワーアップして欧州で2013年に発売

1.6リッター直噴ターボエンジンを搭載する日産ジューク。その140kW(190馬力)という最高出力は、ホットハッチ的なキャラクターも示していますが、そのパフォーマンスをさらに引き上げた”ニスモ”仕様が登場します。

フロントグリルにセットされた「nismo」のロゴも勇ましい、このジューク・ニスモ。すでにル・マン24時間耐久レースの場でお披露目されています。

その理由は、日産のル・マンカー「デルタウイング」に、このジューク譲りの1.6リッターターボが搭載されていたから。

その段階では将来の市販を睨んだコンセプトカー的存在でしたが、今回、2013年春発売と市販化がアナウンスされたと同時に、駆動方式や最高出力などのスペックも一部が公開されました。

外観では前後バンパーやサイドスカート、テールゲートスポイラーなどでニスモらしいスポーティさを演出。タイヤサイズも225/45R18とサイズアップされています。このあたりは、東京オートサロンで公開されたスタイルに準じたもの。

DIG-T直噴ターボもパフォーマンスアップ。最高出力は200PS/6000rpm(標準車は190PS/5600rpm)、最大トルクは250N.m/2400-4800rpm(同 240N.m/2000-5200rpm)となるということ。

駆動方式はFFとトルクベクタリング4WDの2種。FFは6速MT、4WDにはマニュアルモード付きCVTの組み合わせとなります。パフォーマンスは4WDモデルの0-100km/h加速が8.2秒、最高速が200km/h。FFはそれぞれ7.8秒、215km/hとなるということ。

また生産はイギリス・サンダーランドの日産工場と発表されています。価格や詳細スペックについては後日発表ということですが、日本をはじめとしたグローバル展開を含めて、気になるホットSUVの情報といえそうです。
(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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