絶妙なボディサイズが売り! MINI話題の新型モデル「エースマン」を完全プレビュー

■54.2kWhパックを搭載する力強いグレードでは最高出力224psを発揮

MINI(ミニ)は現在、オールニュー電動クロスオーバーSUV「エースマン」を開発中ですが、その最終デザインを完全プレビューします。

MINI エースマン プロトタイプ
MINI エースマン プロトタイプ

エースマンは、2014年に登場した「5ドアハッチバック」以来、10年ぶりの新モデル名の誕生となることでも話題の新型モデルです。

ボディサイズは、全長4,075mm(160.4インチ)、幅1,754mm(69.1インチ)、高さ1,495mm(58.9インチ)とされています。

これは、クーパーハッチバックよりも217mm(8.5インチ)長く、SUV「クロスオーバー」(海外名:カントリーマン)より354mm(13.9インチ)短い、「少しコンパクト」という絶妙なボディサイズで、実用性が高く、より機敏な走りが期待できそうなのです。

MINI エースマン 市販型 予想CG
MINI エースマン 市販型 予想CG

KOLESA RUから協力を得た予想CGは、これまでスクープ班が捉えたプロトタイプをはじめ、ティザーイメージ、そして內部情報を加味して制作、ほぼこのデザインで登場するはずです。

フロントエンドでは、7つの角を持つヘッドライトの輪郭をなぞるようにLEDデイタイムランニングライトを配置。グリルは上部にレーダーを備え、完全密閉されています。また下部ワイドインテークはメッシュパターンを備えていることがわかります。

側面では、SUVらしく角ばったフェンダー、プラスチック・クラッディングを装備、厚みのあるサイドスカートも確認できます。後部では、LEDテールライトが拡大され、內部グラフィックが刷新されます。リフレクターの位置に変更はありませんが、プロトタイプでみられなかった厚みのあるバンパーや、スキッドプレートが最終的に装備される可能性があるでしょう。

キャビン内では、円形のOLEDインフォテインメントタッチスクリーン、ヘッドアップディスプレイ、そして現代的な素材とクラシックなMINIスタイルの特徴を融合させたインテリアデザインも採用されます。

市販型のパワートレインは、ハッチバックEVの「クーパー・エレクトリック」と同じバッテリーと、シングルモーターによる前輪駆動となることが期待されています。40kWhバッテリーを搭載した基本モデルでは、最高出力184psを発揮。54.2kWhパックを搭載した、より力強いグレードでは最高出力224psを発揮することを意味しています。

また、遅れて最強モデル「JCW」の登場も期待できるでしょう。

エースマンのワールドプレミアは、2024年4月24日に開催される北京モーターショーと予想されており、ハッチバックのクーパー・エレクトリックとともに、2025年に中国で生産を開始。同年中に欧州に輸出される予定となっています。

2026年までに英国にあるMINIのオックスフォード工場で両方のモデルの生産が開始されますが、米国については中国製輸入車に対する関税の影響で2026年モデルまで導入されないため、エースマンも同様となるはずです。

日本向けの導入については未確定ですが、そのボディサイズからも期待していいかもしれません。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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