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■認証不正問題で揺れるダイハツ。次期「パッソ」はどうなる?
トヨタ86のチーフエンジニアでお馴染みの多田哲哉氏の企画による初代パッソ。
「プチトヨタ」をキャッチフレーズに2004年に登場した同車は、開発・生産をダイハツが担当し、2010年まで販売された後、2代目に移行しました。
以降もダイハツとの共同開発車となり、2代目は商品企画の段階から女性スタッフを中心に女性目線での車造りがなされ、こだわりのデザインや使い勝手の良さを追求。
ジャスト100万円からの設定など、車両価格面でも魅力的な車で、標準モデルの他に存在感のあるフロントマスクを備えた「パッソ +Hana(プラスハナ)」を設定。
その後2014年のマイナーチェンジを経て、2016年にはフルモデルチェンジにより3代目へと移行。
Cピラーやリヤ周りの雰囲気が豪華になり、「+Hana」は新グレード「MODA」へと変更されました。
2018年のマイナーチェンジでは、MODAのフロントマスクを大開口化するなど、標準モデルとの差別化が拡大されましたが、2023年9月末でパッソの生産を終了。
同年10月末に名実共にパッソの販売を終了し、後継モデルが登場しないまま現在に至っています。
●ダイハツ認証不正問題の影響は?
トヨタ自動車の小型車開発・生産を担うダイハツが認証不正問題の渦中にあるのはご存知のとおり。
その後の情報では2024年1月19日に国交省がトヨタ・プロボックスなど5車種で安全性を満たしていることを確認したとして出荷停止指示を解除しており、1月30日にはミライースなど、新たに10車種の出荷停止を解除しています。
これを受けてダイハツは、プロボックスとファミリアバンの2車種について2月12日の生産再開を発表。ミライースなどについても2月19日以降の生産再開を目指しているようです。
●次期「パッソ」は2025年に登場。パワートレーンや価格は?
一方、3代目パッソは登場からまもなく丸8年が経過することから、新型の登場に期待を寄せる顧客が多いようですが、各種情報によると、開発中断により当初の計画より遅れてはいるものの、フルモデルチェンジに向けた動きは継続しているようです。
次期型パッソはDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)プラットフォーム採用により、現行型に対して乗り心地や走行性能が大幅に向上する見込みで、よりスタイリッシュとなり、後席スペースも拡大される模様。
車両サイズはほぼ現行モデル(全長3,680×全幅1,665×全高1,525mm、ホイールベース2,490mm)並みに抑えられ、パワーユニットは1.0L直3ターボエンジンに加え、1.2Lのシリーズハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」が搭載される可能性もあるようです。
2WD/4WD仕様が用意され、車両価格は130~180万円程度になる見通し。
2024年内のデビューが予想されている兄貴分の次期「ルーミー」に対し、次期「パッソ」の発売は翌2025年になるとみられ、ダイハツがトヨタに供給するOEMモデルの今後の動きが注目されます。
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