■過酷なテストプログラムはフルチェンのテストプログラムにほぼ匹敵
ポルシェは、フェイスリフトされた「タイカン」が、テストプログラムの一環として世界で最も過酷な条件下で200万マイル以上を走行したと発表するとともに、最新ティザーイメージを公開しました。
フェイスリフトといってもかなりの大規模改良とみられ、同社では、今回の大幅改良モデルが第2世代モデルへのフルモデルチェンジ級の徹底したテストを経たと明言しています。
また、タイカンモデルラインの副社長であるケビン・ギーク氏は、「より速く、より遠くへ。私たちは先代モデルと比較して、実質的にあらゆる分野で新型タイカンを改良しました」と語り、「そして、変更が非常に広範囲にわたるため、過酷なテストプログラムは新モデルのテストプログラムにほぼ匹敵します」と付け加えました。
それを示すように、セダン、クロスツーリスモ、スポーツツーリスモの各モデルで220万マイル(360万km)以上という、途方もない距離のテストが実施されました。 この広範なテスト中、タイカンは灼熱のデスバレーから極寒のフィンランド北極まで、極限の条件に耐えてきたということです。
また、テスト責任者のフロリアン・スタール氏は、「並外れたパフォーマンスに加えて、重要な要件は、あらゆる気候条件下での日常の使いやすさです」と述べ、それを証明するために、「発売までに合計17ヵ国で摂氏マイナス41度からプラス53度の温度範囲で、広範な世界規模のテストを完了する予定です」と話したといいます。
そして、開発チームの取り組みはすでに実を結んでいるようです。アップデートされたタイカンは、すでにニュルブルクリンクで7分07秒55のラップタイムを記録しており、これはシリーズ最速の現行バージョンである「タイカン ターボS」が2022年8月に計測した記録より26秒も短縮されているのです。
ポルシェは、その厳格なタイカンテストプログラムは間もなく終了し、タイカン改良型は2024年春に欧州市場に投入される予定です。