■ドイツのエンジニアリング会社「HWA」の支援を受けて製造
かつて「パンテーラ」(1971年)で一世を風靡した「デ・トマソ」が、新型ハイパーカー「P72」の生産をいよいよ2024年後半から開始することを正式発表しました。
デ・トマソは、1959年に「Automobili De Tomaso」として設立。しかし創設者のアレハンドロ・デ・トマソ氏が2003年に亡くなると、翌2004年に会社は解散となりました。その後、2011年に一度復活を試みるものの資金不足により再び解散、2019年に再復活、新型ハイパーカー「P72」がワールドプレミアされました。
P72は、2シーターのミッドシップモデルで、60年代の車にインスピレーションを得た曲線的なボディワーク、アポロ・インテンサ エモツィオーネから調達したカーボンファイバーモノコックを装備。
2019年のプロトタイプでは、ミッドマウントV12エンジンを備え、最高出力は700ps以上。こちらは量産モデルでは、フォード・コヨーテのスーパーチャージャー付きV8エンジンに交換されるそうです。
量産モデルは、ドイツのエンジニアリング会社「HWA」の支援を受けて製造される予定。HWAは、間もなく登場するメルセデス・ベンツ「190E Evo II」のレストモッドにも関与しています。
当初デ・トマソは、P72を限定生産72台、販売開始価格82万680ドル(約1億2000万円)と発表していましたが、これが変更されているかは不明です。また同ブランドは、2022年にP72のサーキット専用バージョンとなる「P900」を発表、V12の強力エンジンを搭載、価格は300万ドル(約4億4000万円)と発表されましたが、P72の後に生産されるかは決定していません。