BMWの新しい3シリーズ(320i/328i)のエンジンは、2リッターの直列4気筒ツインパワー・ターボ・エンジンです。
X3 xDrive20iに新しく搭載されたエンジンも同じ2リッター直列4気筒ツインパワー・ターボ、そしてX5に追加されたクリーンディーゼルのX5 xDrive35dのエンジンは3リッターの6気筒ツインパワー・ターボ・ディーゼル・エンジンです。
みんな「ツイン」とありますが、これが勘違いしやすい。
ターボで「ツイン」といえば、当然のようにタービンが2つあると思うのが、昭和育ちの常識でしょう。
ところが、最近のBMWのいう「ツイン」はタービンの数ではなく、「直噴」と「可変」テクノロジーを意味するというのです。「可変」はバルブトロニックなどの動弁系や可変ジオメトリーターボなどが該当するとか。
つまり、「ツインパワー」とはいってもタービンはひとつ。しかも3シリーズのターボは「ツインスクロール」というから、また勘違いしやすい。これも、ひとつのタービンで中の経路が2つになっているというものなんですね。
ということで、最近のBMWは「ツインターボ」と勘違いしやすいのですが、タービンはひとつ。
うっかりしやすいので、注意しましょうね。
(鈴木ケンイチ)