■改良型で2025年までは存続も、6速MTは廃止が濃厚に
フォルクスワーゲンは現在、主力「ゴルフ」ファミリーの改良型を開発中ですが、その最強ワゴンとなる「ゴルフRヴァリアント」市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
ロングルーフのゴルフRは米国市場には提供されておらず、オーストラリアでは今夏にRを含むすべてのゴルフ・ヴァリアントが販売終了することを発表しました。
しかし、現在あらゆる場所で改良型のプロトタイプが目撃されており、今後も生存することは確実となっています。
厳冬のスウェーデン北部に出現したプロトタイプは、フロントグリルとバンパーにいくつかの調整が含まれています。最も明らかなのは、各コーナーにある3本の水平バーから2本に切り替わった幅広の下部エアインテークでしょう。
他のゴルフファミリーと同様にスリムなヘッドライトが装備され、内部LEDデイタイムランニングライトが新設計される予定です。
リアエンドではバンパーに小さなデザイン変更がなされるほか、LEDテールライトのグラフィックが刷新されます。プロトタイプでは現行型を模していますが、新デザインのLEDブロックの一部が見てとれます。
8.5世代へと進化するコックピットには、パサート新型で見られる12.9インチから最大15インチの巨大インフォテイメントディスプレイが搭載されます。
パワートレインは、現行型の直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「EA888」エンジンが引き続き搭載される予定です。最高出力は320psですが、改良型では333台限定で発売されたばかりの限定モデル「ゴルフR 333」の最高出力333psが標準スペックとなる可能性がありそうです。
パワーがどうであれ、その動力は「4MOTION」によりすべて4つの車輪すべてに供給されます。ただし、最新情報では6速MTは廃止され、7速デュアルクラッチトランスミッションのみの設定が濃厚とされています。Rはすでに一部の市場(英国など)でのみDSGを搭載しており、米国市場では2024年以降スティックシフトバージョンを提供しない予定です。
ゴルフR改良型のデビューは2024年内で、今後フルエレクトリック化に伴い、パフォーマンスモデルのラインナップや車名の変更も視野に入っていますが、少なくとも2025年までICE搭載の最強モデルは「ゴルフR」として生き残ると考えられます。