■シリーズ最上位のEV「eトランスポーター」では4つのバージョンを用意
フォルクスワーゲンは現在、ミニバン「トランスポーター」次期型のティザーキャンペーンを展開していますが、プロトタイプと最新情報を元に市販型を予想しました。ほぼこのデザインで間違いないでしょう。
初代トランスポーターは1949年に「T1マクロバス」としてデビュー、現行型は第6世代で、最新モデルは「6.5」世代となっており、これが約9年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
次期型では、ディーゼルターボ「TDI」、全輪駆動「TDI 4Motion」、プラグインハイブリッド「eハイブリッド」、フルエレクトリックの「eトランスポーター」がラインナップされます。
予想CGでは、ノーズに大きなブランドエンブレムを配置、ヘッドライトをスリムなLEDデイタイムランニングライトが囲っています。その下には格子状のワイドグリルを装備、バンパーコーナーには縦基調のスリットが配置されています。
キャビン内では、Apple CarPlayとAndroid Autoスマートフォン接続機能を備えた12インチのデジタルコックピットインストルメントパネルと、13インチの中央タッチスクリーンを備えています。また新しいトランスポーターには、車線維持支援、自動緊急ブレーキ、交通標識認識も搭載されています。
市販型では、2つの異なるボディの長さと高さのパネルバン、2列の座席と「ドロップサイド」ダブルキャブを備えたコンビが提供されます。標準のトランスポーターの全長は、先代モデルより146mm長く5,050mmとなり、ホイールベースは97mm延長されて3,100mmとなります。一方ロングホイールベースモデルではさらに長くなり、ノーズからテールまでの長さは5,450mmとなるほか、先代モデルよりも幅が128mm広くなります。
パワートレインは、最高出力115ps、149ps、170psを発揮するディーゼルエンジンを初め、e-Hybirdでは最高出力230psを発揮します。またシリーズ最上位に位置するフルエレクトリック「eトランスポーター」では、4つのバージョンを用意。エントリーレベルでは54kWhのバッテリーを積み、最高出力115psを発揮。そのほかの3モデルは、より大型の83kWhバッテリーを搭載し、最高出力は135ps、218ps、285psの馬力が提供されます。4台すべてがシングルモーターを使用し、後輪で駆動しますが、デュアルモーターの全輪駆動バージョンも噂されています。
航続距離は明らかにされていませんが、2019年に始まったフォルクスワーゲンとフォードの提携により、新型フォルクスワーゲン・トランスポーターは最新のフォード・トランジット・カスタムと同じプラットフォームを使用すると予想されています。
したがって、プラグインハイブリッドのトランスポーター eハイブリッドは、新しいトランジット カスタム PHEV と同じく、EV走行は39マイル(48km)を提供するはずです。またeトランスポーターでは、1回の充電で230マイル(368km)以上の走行が可能になります。
トランスポーター次期型の登場は、2024年春と予想されますが、すでに先行予約が始まっています。