新型スズキ・スペーシアの「車いす移動車」が発表。4WD車を新設定し、実用性も向上

■最新の衝突被害軽減ブレーキを搭載

以前お伝えしたように、2023年11月に新型にスイッチしたばかりのスズキ・スペーシア。2023年12月9日、軽スーパーハイトワゴンの余裕のあるキャビンを活かした新型「スペーシア 車いす移動車」が発表されました。

新型スズキ・スペーシアの「車いす移動車」
新型スズキ・スペーシアの「車いす移動車」

スペーシア 車いす移動車の2WD車は12月22日、新設定となる4WD車は2024年3月21日に発売されます。4WDの新設定により降雪地域でのニーズに応えています。

新型「スペーシア 車いす移動車」のイメージ
新型「スペーシア 車いす移動車」のイメージ

ベース車と同様に、新しい衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートⅡ」が全車に標準装備されたほか、「低速前進時ブレーキサポート」や「後退時ブレーキサポート」などが搭載され、安全装備を強化。

新型スペーシアの特徴であるビッグオープントレー(助手席)やオープントレー(運転席)、ドアトリムポケットなど多彩な収納スペースももちろん用意されます。スリムサーキュレーターやロールサンシェード、音声案内機能などが設定されていて快適な移動が可能になります。

さらに、テールゲート一体型スロープに前倒し機構が採用され、車いす乗員用の手すりを回転タイプとすることで実用性の向上も盛り込まれていてます。

新型「スペーシア 車いす移動車」のイメージ
新型「スペーシア 車いす移動車」のイメージ

ほかにも、車椅子簡易固定装置が純正アクセサリーとして設定されています。電動ウインチで車いすを引き上げるだけで、車椅子簡易固定装置のフック部分に車いす側のアンカーバーが引っかかりしっかりと固定され、車いすの乗せ降ろしが容易になります。

車椅子簡易固定装置は、固定具(アンカーバー)に対応した車椅子のみ固定可能。固定具(アンカーバー)非装備の車椅子は固定できないため、車両に装備された後部固定ベルトを使用することになります。

新型スズキ・スペーシア「車いす移動車」のインパネ
新型スズキ・スペーシア「車いす移動車」のインパネ

なお、新型スペーシア 車いす移動車は、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーS ワイド」、国土交通省による「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」に該当します。

●価格帯:178万6000円〜201万5000円(消費税非課税)

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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