■初のEVハイパーカーは「ユートピア」デザインを参考に
ハイパーカーメーカーの「パガーニ」は、「イモラ ロードスター」を発表したばかりですが、EVモデルの導入は慎重に検討されており、最速でも2020年代後半の登場となりそうです。
イモラ ロードスターは、6.0リットルV型12気筒ツインターボエンジンを搭載、最高出力850ps・最大トルク1,100Nmを発揮するハイパーカーですが、主にカーボンファイバーを惜しみなく使用したおかげで、重量は1,260kgに抑えられています。
同社の創設者であるオラシオ・パガーニ氏は、息子のクリストファー氏とともに「ユートピア」のアジア太平洋発表会を開催。2人はメディア関係者の質問に答え、パガーニのエレクトリックハイパーカーはすぐには登場しないと語りました。
軽量であることは、常にパガーニの最も重要な利点の一つであり、バッテリー電動パワートレインへの切り替えは、車両の重量と全体的なパフォーマンスに悪影響を与えるだろうとオラシオ氏は述べました。また「あまりに違うので、楽しみが失われてしまう」とオラシオ氏は語ったようです。
英Autocar誌によると、パガーニは2018年に開始したEVの研究活動を放棄したとのことですが、独自調査によると、電気技術への投資を継続し、将来使用するためのバッテリーと電気モーターの開発していることがわかりました。ただし、同社がゼロエミッションのハイパーカーを発売するまでにはまだ時間がかかりそうで、2028年~2029年ごろと予想されます。
なお、パガーニ初のフルエレクトリックハイパーカーは、「ユートピア」がデザインのベースになるとも噂されています。