■8.5世代ではフロントエンドデザインがコンポーネントを簡素化
先日、フォルクスワーゲンの代名詞「ゴルフ」派生モデルとなる「ヴァリアント」改良型(8.5世代)プロトタイプを捉えましたが、今度は本丸のハッチバックが出現しました。
ニュルブルクリンクで捉えたゴルフRのプロトタイプは、ヴァリアント同様に白いテープやデカール(転写)、黒い偽装コンポーネントで細部を隠し、現行モデルを装っています。
しかしフロントエンドでは、スリムになったヘッドライトを装備、特に内側部分がよりスリムです。またそれにともない、左右ライトを結ぶLEDライトバーを備えるグリルも薄く処理されています。
下部バンパーでは、3本の水平バーから存在感のある2本バーへ新設計されたインテークが見てとれるほか、コーナーエアインテークデザインも刷新されるなど、フロントエンド全体にコンポーネントの簡素化が見られます。
リアエンドでは、LEDテールライトの内部グラフィックを新設計、ルーフスポイラーやバンパーは今後、新デザインになることが予想されます。
キャビン内では、ID.7およびパサート ヴァリアントと共有、最大15インチのディスプレイが搭載される可能性があり、タブレット型のタッチスクリーンはデジタルインストルメントクラスターと同じ高さに取り付けられます。
現行型のパワートレインは、2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを搭載、最高出力320ps・最大トルク400Nmを発揮、6速マニュアルまたは7速DSGトランスミッションが選択可能で、全輪駆動が標準装備されています。
果たしてスペックのアップデートはあるか注目されますが、一部噂では、最高出力が「Rパフォーマンス」レベルの330psへ向上する可能性を指摘しています。
改良型最大の注目は、6速MTの採用です。フォルクスワーゲンはマニュアルトランスミッション最終モデルという「GTI 380」の設定を発表。2024年以降のGTIにおけるMT廃止が予想されていますが、Rでもこれが最後のマニュアルトランスミッションとなる可能性があるようです。