MINIクーパー5ドアは存続決定!最後のガソリンエンジン搭載モデルが発売へ

■EVとは異なりUKL1プラットフォームの改訂版を採用

MINIは9月にEVの3ドアハッチバック「クーパー・エレクトリック」新型を発表しましたが、この次世代型でも5ドアが設定されることが確実となりました。

MINI ハッチバック 5ドア 改良型プロトタイプ スパイショット
MINI ハッチバック 5ドア 改良型プロトタイプ スパイショット

同ブランドでは、内燃エンジンを搭載した3ドアハッチバックと5ドアハッチバックの両方を販売する予定ですが、フルエレクトリックドライブトレインを搭載するのは前者のみであることに注目です。

MINI ハッチバック 5ドア 改良型プロトタイプ スパイショット
MINI ハッチバック 5ドア 改良型プロトタイプ スパイショット

日本市場でも相変わらず高い人気を誇るMINIブランドですが、その人気を押し上げたのが現行の第3世代から導入された「5ドア」でしょう。

それまで実用性の高い5ドアを求めるなら大型のクロスオーバーしか選択肢がありませんでしたが、ベースモデルに5ドアが導入されたのは大きな転換期となったはずです。

改良型となるプロトタイプは、かなりカモフラージュも削ぎ落とされ、ディテールが見えてきています。エクステリアでは、これがフェイスリフトであることを考えると、照明やパネルの位置などのコア要素はそれほど大きく変更されず、新型クーパーEVの要素を多く取り入れることになりそうです。

MINI ハッチバック 5ドア 改良型プロトタイプ スパイショット
MINI ハッチバック 5ドア 改良型プロトタイプ スパイショット

とはいえ、内燃エンジンを冷却するための上下のグリルや、ヘッドライト内部に水平ストレーキを装備。側面では、レトロなホイールアーチが迷彩の下にあります。後部ではLEDテールライトはユニオンジャックを維持するものの、よりピクセル化されている様子がうかがえるなど、現行型の「F56」から新たに「F66」というコードネームを与えるほど、多くの進化もみられそうです。

インテリアも大幅なアップデートが期待できます。新しい電動ハッチバックと巨大なカントリーマンは、インストルメントクラスターを廃止し、簡素化されたダッシュボードを備えています。スパイショットでは、ドライバーズディスプレイが存在しないことがすでに確認されており、ヘッドアップディスプレイのみが露出しています。その右側には、ドライバーがほとんどの機能にアクセスできる9.4インチの中央OLED円形ディスプレイが配置されています。

改良型では、そのアーキテクチャがICEパワートレインに対応できるにもかかわらず、EVモデルで利用される「FAAR」プラットフォームを採用しません。 代わりに、現在の UKL1プラットフォームの改訂版が期待されています。

5ドアを含む新しいICE搭載MINIクーパーシリーズのパワートレインの詳細は依然として謎のままですが、おそらくEVとは異なるプラットフォームを使用するため、エンジンのアップデートは比較的小規模になる可能性があり、1.5リットル直列3気筒や、2.0リットル直列4気筒などが予想されています。

MINI 5ドア改良型のデビューは2024年前半と予想され、EVモデルが中国で生産されるのに対し、ガソリンエンジンの3ドアと5ドアのクーパーとカブリオレは、引き続き英国のオックスフォードで生産されます。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる