武井 正行 
4月6日トヨタ「86」がとうとう発売となりました。
受注も好調なようで、トヨタの発表では、4月6日以降の注文分に関しては、グレードの「G」・「RC」は6月以降、「GT」・「GT“Limited”」は10月以降の工場出荷となるなど納車にも、かなりの期間が掛かるようです。トヨタはうれしい悲鳴を上げているといった状況のようです。
もし「86」販売の好調具合が今後しばらく続くとなると、ひとつの噂が現実味を帯びて来ます。
それは「86」をベースにした「FRスポーツセダン」の登場です。
このクラスのトヨタのスポーツセダンとなると、アルテッツァがありましたが「IS」としてレクサスブランドになってしまったので、トヨタにはこのクラスのスポーツセダンがなく、また、マークXの次期型がFFになってしまうため、FRのセダンが欲しいユーザーの選択肢を与える上でも存在価値が出て来ます。また、「86」の開発費用を回収する目的もあるようです。
「86」ベースのセダンですが、プラットフォーム、エンジン、トランスミッション、サスペンションといった主要部分の基本構造は、ほとんど共通になり、全長とホイールベースは後席スペース確保のため延長される、といった内容になるようです。
日本ではミニバンブーム後、セダンが売れない状況が続いていますが、ユーザーがもう一度セダンの良さを再認識するような存在になると面白いと思います。
ちなみにスバルは、インプレッサやレガシィといったスポーツセダンをラインアップに持つ既存車種が売れているため、「BRZ」をベースにしたセダン登場の可能性は低そうです。
（武井 正行）
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