■モータースポーツ由来のR8 V10を搭載、限定100台で販売
アウディの2ドアスポーツカー「R8」ベースのプロトタイプをカメラが捉えました。
初代R8は2006年に誕生。2代目となる現行モデルは2016年から販売されていますが、2023年モデル以降に生産が終了します。しかし、R8 GT3レースカーをベースにした、特別な公道走行可能バージョンが間もなく登場し、モデルのラストを飾る計画があるようです。
カメラマンによると、R8バリエーションの中で最も過激なこのモデルは、アウディ本家からのスペシャルモデルではなく、レースとパフォーマンスの世界でアウディスポーツと長年関わってきた会社、「Scherer Sport」(シェラー・スポーツ)が手掛けるスーパーカーだといいます。
シェラー・スポーツは、アウディ モデルのアフターマーケット・チューニング・アップグレードも多数提供している会社です。
前後にナンバープレートを付けたプロトタイプは、多くのコンポーネントをアウディ「R8 GT3 Evo II」レーサーからそのまま引き継いでいる様子がうかがえます。ルーフには巨大スクープを装備、フロントエンドには、大きなスプリッターとカナードを装着、アグレッシブなエアスクープを配置する専用ボンネットフード、フロントホイールアーチにはルーバーが装備されています。
側面では、後部にNACAダクトを備えた独特なサイドスカートが見られ、足まわりにはR8とはまったく異なるセンターロックホイールが装着されているのも見逃せません。
車内の鮮明なショットはありませんが、コクピットに標準的なダッシュボードらしきものが確認できるほか、ロールバーがはっきりと見えます。
スペックやパワートレインは、現在明らかになっていませんが、モータースポーツ由来のR8 V10を搭載、限定100台で販売する予定だといいます。
R8の生産が間もなく終了することを考えると、シェラー・スポーツは、車をゼロから構築するのではなく、既存のアウディRのアップグレードパッケージとして、過激チューンすると推測されます。