■今後はスペシャルモデルでMT採用
アストンマーティンが今後もスペシャルモデルにマニュアルトランスミッションを搭載していくことがわかりました。
同ブランドは8月8日、2ドアスポーツカー「Valour」(ヴァラ)を発表しました。この最新モデルは、1980年のルマン・レーサー「Muncher」からインスピレーションを得て制作されたモデルで、アストンマーティン創立110周年を記念し、世界限定110台が生産されます。
その心臓部には、5.2リットルV型12気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載、6速マニュアルトランスミッションと組み合わされ、最高出力は715psを発揮します。このギアシフターは、アルミ、チタン、カーボンファイバー、またはウォールナットからカスタムが可能な、こだわりのシフターとなっています。
これだけでも同ブランドの「マニュアル愛」が伝わりますが、今後スペシャルモデルでもマニュアルトランスミッションが搭載されることが確認されました。
同ブランドのビスポーク責任者であるマーク・ニュートン氏は「マニュアルトランスミッションは特別な体験を提供し、ドライバーを常に感動させ、ドライビングを直感的で印象深くさせる」と語っています。
また同ブランドのチーフクリエイティブオフィサーのマレク・ライヒマン氏は「世界が一方向にトレンドを推し進めているときは、常に反対方向に向かうものを購入したい人がいる」と述べたようです。
今後車は、オートマチックトランスミッションと電気自動車が標準となっていきますが、アストンマーティンは可能な限り、「特注」と表現する6速マニュアルギアボックスにこだわるようです。