■専用ロゴやエンブレム、本革シートなどを備えた世界限定1969台の最後のMINIクラブマン
現行型で最後となるMINIクラブマンは「スプリットドア」と呼ばれるテールの観音開きドアが特徴です。現行型は2代目で、Cセグメント級にまで大きくなり、シューティングブレーク(ワゴン)的なキャラが与えられています。なお、現行型のリヤドアは、ほかのMINI各モデルと同様に、通常のヒンジ式(スイング)ドアになっています。
2023年10月5日、最終モデルである320台限定車の「MINI Clubman Final Edition」が発売されました。MINIクラブマンは、現行型を最後に姿を消すことになるため、新車でMINIクラブマンを手に入れるのであればラストチャンスです。
最終モデルは世界1969台限定で、既述のように日本には320台が導入されます。ボディカラーは、同モデルの世界観と親和性の高い「MINI Yoursエニグマティックブラック」、人気のある「ナノクホワイト」の2色から選択できます。
320台限定の内訳は、ボディカラーが「エニグマティックブラック」になる「MINI Cooper S Clubman Final Edition」が60台。「ナノクホワイト」の「MINI Cooper S Clubman Final Edition」が40台。
外装色が「エニグマティックブラック」の「MINI Cooper SD Clubman Final Edition」が140台、「ナノクホワイト」の「MINI Cooper SD Clubman Final Edition」が80台になる予定です。
アクセントカラーとして、専用色の銅を想起させる「シマーコッパー」を採用。ラジエターグリルまわりをはじめ、クロスバー、エクステリアストライプ、18インチアロイホイールのグラフィックパターンが統一されていて、エレガントでクラシックなムードを放っています。
さらに、サイドドア下部のピンストライプが、象徴的なシューティングブレークの伸びやかなスタイリングを強調しています。ボンネットとテールのスプリットドアにも同様のデザインが施され、「Final Edition」にふさわしい仕立てになっています。
なお、このボンネットとスプリットドアは、それぞれ片側のみにストライプが配されたアシンメトリーなデザインになっていて、クラブマンの世界観が表現されています。
そのほか、世界限定1969台中の1台を意味する「1 of 1969」のロゴが、Cピラーとサイドスカットルに配置され、スプリットドアの「Final Edition」のレタリングとともに、世界でも貴重な1台であることを演出。
一方のインテリアには、ショルダー部に「エディションバッジ」が添えられた「MINI Yoursレザーシート」が特別装備されています。同シートは「Final Edition」専用の「ダークマルーン」仕上げになっていて、ブルーのコントラストステッチがスタイリッシュな雰囲気を漂わせています。
加えて、シートには運転席メモリー機能付パワーシート、シートヒーターが備わり、容易な操作性と冬場でも高い快適性を確保。インテリアトリムにも専用色の「シマーコッパー」がアクセントとして使われていて、室内全体が落ち着いたブラウントーンでコーディネイトされています。
さらに、マットな「セージグリーン」と「シマーコッパー」のトリムストリップが用意されるインテリアサーフェスの助手席側に「1 of 1969」のバッジが配置されています。
ほかにも、ナッパレザー製ステアリングが特別装備され、スポーク下部とフロント側のドアシルに「Final Edition」のレタリングが、リヤ側のドアシルには「1 of 1969」のレタリングが施されています。フロアマットには、銅貨を連想させる「1 of 1969」のロゴを入れたピンバッチを用意。
リモコンキーにもアクセントカラーに合わせた「シマーコッパー」が採用され、専用のグラフィックパターンと「1 of 1969」ロゴが立体的にデザインされるという徹底ぶりです。どこから眺めても特別な最終モデルであることを実感させてくれるでしょう。
●価格
「MINI Cooper S Clubman Final Edition」:554万円
「MINI Cooper SD Clubman Final Edition」:567万円
(塚田 勝弘)