BMW「M」ベースモデルは段階的に廃止か!?「コンペティション」が新たな標準に

■CSとCSLが究極のパフォーマンスオプションを提供

BMWは近い将来、「コンペティション」や「CS」「CSL」などの高性能バッジをつけたMモデルのみを提供し、ベースモデルとなっている「M3」に別れを告げる可能性があることがわかりました。

BMW M3 コンペティション セダン
BMW M3 コンペティション セダン

同ブランドでは、SUV「X5 M」と「X6 M」がコンペティションモデルとしてのみ提供されていることは、意外と知られていないかもしれません。これは、BMWがコンペティションモデルを、本格的なMモデルの新たな出発点にする計画だからと見られます。

BMW M3 コンペティション セダン
BMW M3 コンペティション セダン

この動きは、将来を見据えてMラインナップを再構成する計画の一環となりそうです。

BMW MのCEOであるフランク・ファン・ミール氏は、「M440i」のようなパフォーマンスモデルが、通常モデルとピュアMの間のギャップを埋めるようになったことで、標準のMモデルはもはや必要ないと考えているようです。

これらの噂を証明するように、同氏はカーメディア「CarThrottle」に、「標準Mはなくなるか、あるいはすでになくなっているかということです。私たちはこれ以上MとMコンペティションに分けるつもりはありません。将来的にはすべてコンペティションになるでしょう」と語ったといいます。

ただし、M3コンペティションは、BMWの高性能セダンを求める人々にとって好ましい選択肢となる反面、さらなるパフォーマンスを望む購入者にとって選択肢がないことを意味するものではありません。

ファン・ミール氏は、「CSとCSLは、コンペティションモデルよりも、さらに究極のパフォーマンスオプションを提供するために導入されました。これらがBWM最強であり、ナンバープレート付きのトラックツールが欲しいなら、CS、またはCSLを選ぶべきでしょう」と付け加えていいます。

BWMが誇る「M」モデルが「更なる高み」を目指し動き出したことは間違いなさそうです。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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