■これが世代交代前の最後のフェイスリフトに
フォルクスワーゲン(VW)の大人気バン、「Crafter」(クラフター)改良新型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
VWは世界で最もバンのラインナップが多いメーカーのひとつですが、中でも最も販売台数が多いコマーシャルビークル(商用車)が、この「クラフター」です。現行モデルは2017年に大幅改良を受けていますが、これが世代交代前の最後のフェイスリフトとなります。
捉えたプロトタイプは、ほぼフルヌードですが、現行型から変化は見られません。つまり、初期テストミュールのため、今後着手されるということでしょう。
注目はキャビン内で、ダッシュボードに厚いクロスがかけられていますが、幸いにもドライバーズディスプレイが露出しています。
内部には、現在のアナログ計器に代わって、フルデジタルインストルメントクラスターを装備。スクリーンは新設計されたステアリングホイールの後ろに配置、フローティングスタイルで取り付けられた大型センターディスプレイの隣に配置されています。また、電子パーキングブレーキは、中央画面の左側、かつて通気口が存在していた場所に見えます。
そのほか、いくつかのボタンの再配置が行われていますが、シフトレバーはダッシュボードの低い位置という、基本的なレイアウトを維持しているようです。
現行型ラインナップは「ミディアムホイールベース」(全長5986mm)、「ロングホイールベース」(全長6836mm)、「ロングホイールベース マキシ」(全長7391mm)の3種を提供。全高も「ロールーフ」「ハイルーフ」「スーパーハイルーフ」と、豊富なバリエーションを揃えています。
そのため、キャンピングカーとして様々なカスタムが可能で、車中泊に最適なモデルの1台と言えるでしょう。
クラスターは2026年に次世代型を投入する予定で、この改良新型は2024年にデビューが予想されています。次世代型の電動化は濃厚ではありますが、この改良モデルでどこまで電動化が進むかは不明です。