■車高を30~40mmローダウン可能、カーボンファイバーコンポーネントを多様
BMWコンプリートカーの代名詞と言えるACシュニッツァーが開発中の「ACS2 Sport」市販型プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。
ACシュニッツァーは、ドイツ・アーヘンで1987年に設立。これまでBMWを中心に、多くのチューニング/コンプリートカーを製造してきました。
BMWは「2シリーズ」最強モデルとなる「M2」新型を2022年10月に発表しましたが、ACシュニッツァーは新型M2にいくつかのアグレッシブなチューニングを加え、新生「ACS2スポーツ」として開発中です。
ベルギーの有名なスパ・フランコルシャン・サーキットで捉えたプロトタイプは、よりスポーティなフロントスプリッター、ダイブプレーンや、下部インテークに大きなブレードを備えています。
サイドには、フロントフェンダーにダイブプレーンを追加、リアにはカーボンファイバー製の大型ウイング、新設計されたディフューザー、アップグレードされたACモノグラムスポーツエキゾーストを装備しています。
シャシーのアップグレードでは、調整可能なコイルオーバーを取り付け、車高を30~40mm下げることができるほか、20インチまたは21インチの鍛造アロイホイールが装着されます。
ベースとなるM2に搭載されるのは3.0リットル直列6気筒ターボチャージャー「S58」エンジンで、最高出力453psを発揮します。6速マニュアルギアボックスでは、停止状態から4.1秒で時速90マイル(144.84km/h)に達し、 オプションの8速オートマチックはより速く、3.9 秒で時速100マイル(160km/h)に達します。
一方、ACシュニッツァー仕様では、同エンジンをブーストアップして最大500ps程度を発揮、パフォーマンスが向上します。
キャビン内では、運転席スクリーンとインフォテインメントシステムを収容するBMWカーブドディスプレイは残りますが、カーボントリムの調整、シートやアロママットの新色などが追加されるでしょう。
ACS2 Sportのワールドプレミアは、2024年以降と予想されます。