三菱デリカD:5の屋根で就寝するポップアップルーフの「D:5 CRUISE」【最新キャンピングカー】

■ポップアップルーフはオプションで、最大4人の就寝が可能

ミニバンを簡易キャンパーにした仕様もすっかりお馴染みになっています。三菱のデリカD:5をベースに手がけるケイワークス。ポップアップルーフをオプション設定した最新作のデリカ「D:5 CRUISE」は、JAOSとのコラボモデルです。なお、JAOSパーツの装着はニーズに応じて要相談となっています。

ケイワークスの「D:5 CRUISE」
ケイワークスの「D:5 CRUISE」

車内は、オリジナルの「可変式二つ折り(バタフライシート)」の2列目シートを使うことで、フラットなフロアベッド、対座モードなどに変身します。フロアベッドは大人2人、ポップアップルーフ内にも2人の就寝が可能です。

フラットベッド化や回転対座に対応するほか、自転車を2台積載できる
フラットベッド化や回転対座に対応するほか、自転車を2台積載できる

ポップアップルーフは、子どもが2人いるファミリーにも対応するのはもちろん、2人旅でも多くの荷物を積載する際に就寝スペースとして重宝するはず。また、フロアベッドの展開の手間も省けます。

対座モードは、2列目を折り返し、センターテーブルと接地し、サードシートと向かい合わせることでアレンジ完了。家族や仲間と車内でゆったりくつろげます。

さらに、セカンドシートを完全に二つ折りにして立ち上げ、サードシートを跳ね上げれば、自転車2台が積載できるなど、デリカD:5の広い荷室も享受できます。オートキャンプや自転車、登山、釣りなど、多彩な趣味の相棒になってくれるはず。

ポップアップルーフはオプション設定
ポップアップルーフはオプション設定

リチウムイオンサブバッテリーシステム「Mevius」と100Vコンセントが標準装備されていて、スマホやパソコン、カメラなどの充電、コーヒーメーカーなどの家電にも対応。なお、サブバッテリー本体は、シャシー部ボックスに設置されるため、車内や荷室のスペースを犠牲にしていません。

黒を基調としたスタイリッシュな仕立て
黒を基調としたスタイリッシュな仕立て

デリカD:5は、2.2Lディーゼルエンジンによる力強さ、経済的な軽油が使用できるだけでなく、三菱自動車の「AWC(All Wheel Control)」に基づく、レスポンスの高い電子制御4WDが採用されています。状況に応じて2WD、4WDオート、4WDロックの切り替えが可能で、オートキャンプだけでなく、先述したように、林道や雪上なども走ることもある多彩な趣味に対応してくれます。

JAOSパーツの装着は応相談
JAOSパーツの装着は応相談

●ベース車:デリカD:5
●ボディサイズ:全長4800×全幅1795×全高1875mm
●搭載エンジン/トランスミッション:2200cc/8AT
●駆動方式:4WD(パートタイム4WD)
●乗車定員/就寝人数:4名/2人(ポップアップルーフ装着で+2人)
●標準装備:エアコン、ルーフキャビネット(天井収納)、シャワー(冷水)、給排水タンク(各5L)、サブバッテリー(リチウムイオン100Ah)、KWフロアマッド(全面)、LED照明×4(セカンドシート上部、テールゲート)、外部電源システム、遮光カーテン、残量計、1500Wインバーター、12Vシガーソケット、USBポート、セカンドバタフライシート
●主なオプション:ポップアップルーフ、サイドオーニング、フロント回転シート(運転席/助手席)、ルーフベンチレーター、ソーラーパネル(176W)、FFヒーター、調理器具(カセット式)、ポータブルトイレ
●AURORA Dシリーズ D:5 CRUISE価格帯:598万4000円〜655万6000円
●キャンパー仕様オプション価格:38万2800円

(文・写真:塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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