■電動モデル導入のなかどうなる北米ピックアップ「フロンティア」
日産は現在、ピックアップトラック「フロンティア」次期型を開発中ですが、2年の遅れが生じており、2027年登場の予定が2029年の生産へ、発売は2030年になる可能性があるようです。
初代フロンティア(D22型系)は、1997年に誕生。2015年には3代目が登場しましたが、北米では、先代モデル(2代目)は2005年に登場し2021年まで3代目と継続販売されました。4代目となる現行型は2021年にデビューしており、これがフルモデルチェンジとなり5代目となる予定なのです。
米国のAutomotive Newsによると、スケジュールに関する内部文章を入手したようで、スケジュール変更の理由は明記されていなかったようですが、電動化計画と関係があるのかもしれないということです。
これは、日産がミシシッピ州ですでにEV生産が本格化している時期に、ICE搭載車を発売することを避けたいことだと推測されます。
日産はミシシッピ州の自動車産業の礎であるキャントン工場に5億ドル(約728億円)を投資、2025年には全く新しい日産とインフィニティのフルエレクトリックモデルを導入することを発表しています。
キャントンで生産される最初のEVは、2026年に日産とインフィニティの両ブランドから発売されるセダンとなる予定で、その後は日産のバッジが付いたクロスオーバーが2027年に、インフィニティからは2028年にクロスオーバーが発売される予定となっています。
また、グローバルに展開する「Nissan Ambition 2030」計画の一環として、2030年までに日産・インフィニティ両ブランドで15車種のEVを含む23車種の電動モデルが導入されるとのことですが、フロンティアはその最後の1台となりそうです。
フロンティアが生き残り電動化される一方、フォード「F-150」のライバルであるフルサイズピックアップトラック「タイタン」は、生産終了へ向かうと予想されています。